『真紅の式使い』[永野水貴/一迅社文庫アイリス]【amazon ・ boople ・ bk1】
『BLACK BLOOD BROTHERS 11 -ブラック・ブラッド・ブラザーズ 賢者転生-』[あざの耕平/富士見ファンタジア文庫]【amazon ・ boople ・ bk1】
『星虫年代記2 鵺姫真話/鵺姫序翔/鵺姫異聞』[岩本隆雄/朝日ノベルズ]【amazon ・ boople ・ bk1】
他、資格試験関係の本を何冊か購入ー。
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『花物語(上)』[吉屋信子/河出文庫]【amazon ・ boople ・ bk1】
『花物語(下)』[吉屋信子/河出文庫]【amazon ・ boople ・ bk1】
『若さま侍捕物手帖5』[城昌幸/ランダムハウス講談社時代小説文庫]【amazon ・ boople ・ bk1】
『江戸八百八町物語』[柴田錬三郎//ランダムハウス講談社時代小説文庫]【amazon ・ boople ・ bk1】
『やわら侍・竜巻誠十郎 夏至闇の邪剣』[翔田寛/小学館文庫]【amazon ・ boople ・ bk1】
『黒牛と妖怪』[風野真知雄/新人物文庫]【amazon ・ boople ・ bk1】
『スペース』[加納朋子/創元推理文庫]【amazon ・ boople ・ bk1】
『マイナークラブハウスの森林生活』[木地雅映子/ピュアフル文庫]【amazon ・ boople ・ bk1】
『無縁塚 浪人左門あやかし指南』[輪渡颯介/講談社]【amazon ・ boople ・ bk1】
『三悪人』[田牧大和/講談社]【amazon ・ boople ・ bk1】
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『パート怪人悪キューレ2』[ヨコシマン/あさひコミックス]【amazon ・ boople ・ bk1】
火鳳燎原台湾版33~34巻。33巻は江東情勢、34巻は英雄論から曹操vs袁紹の緒戦開始、というところかな。ところで、呂布の退場をきっかけに、微妙に話のスピードが上がったような気がするのは錯覚なんだろうか。
33巻は、孫権がついに表舞台に登場するのですが……名前が出た瞬間、「お前かーっ!」と思わずツッコミました。いや、言われてみれば名前不明だったんだけど、まさかそういう風につながるとは思ってなかったので驚いたというか。しかし、ここでこういう繋がりを持たせるとなると、赤壁にしろそのあとにしろ、どういう風に描かれることになるのか、(わりと容赦なさそうな性格含めて)俄然楽しみになってきました。あとは、于吉の設定がなかなか面白いなぁと思ったり。
34巻は長兄が格好良すぎだったりとか久しぶりに趙雲大暴れとか文若さんっ!?とか見どころは多々あったけど、一番興奮したのは黒頁だったりする。……文字だけでテンション最高にまでなるのはどうなんだと思ったけど、格好良かったものは仕方がない。……この場面が登場するまであと何年かかるか分からない&そもそも邦訳版だとイメージ変わりそうなので、とりあえず文だけそのまま引用してみる。(画バレはなしですが、どれが誰のことを言っているのか、多分三国志それなりに知ってる人なら分かると思う)
「重情重義,若干年後,長坂英雄震天下。」
「堅守陣地,若干年後,合肥戦神超呂布。」
「他總是留在最後。在仲達的年代,他已無出其右了。」
……これらの場面が実際に描かれるのにはまだまだ時間がかかると百も承知ですが(なにせようやく袁紹戦がはじまったばかりだし)の先どういう具合にこれらの場面を描いてくれるのかと想像するだけで顔がニヤけてくるのです。
さて、次巻予告はどうなっているのかというと……ああ、そういえばこの人もまだいたんだよね忘れてたけど(←酷) 彼については一体どういう具合に幕を引くのかなーと適当に楽しみにしつつ。それよりもやはり、早く曹操vs袁紹が本格的に始まってほしいなーと思います(←やっぱり酷)
毎月恒例、購入ほぼ確定組の自分用備忘録。
“2009年6月の購入予定。” の続きを読む
栗原ちひろさんの新作は、錬金術師見習いの青年と記憶喪失の「画家」の出会いから始まる異世界ファンタジー。
これはとても良い。実に好みの雰囲気の、素敵なファンタジーでした。今年上半期は『鳥は星形の庭におりる』とこの作品と、ファンタジー系の良作が続けて発表されて、嬉しい限り。
作品全体のキーワードとなるのは「絵画」。物語の中心人物である錬金術師(見習い)セツリが暮らす世界において「絵画」とは、それを生み出す技術は伝わってすらおらず、故に高価な宝石と同等の価値を持って取引される程の希少価値を有するものであり、不可思議な魔力を秘めているとまことしやかに囁かれるほどのもの。そんな世界で、当たり前のように絵を描き出す「画家」のリンと出会ったことから、セツリは本人の預かり知らぬところで大きな役割を担うようになり……というのが、非常にざっくりとまとめてみた導入部。ネタバレなしで感想を書くのがとても難しいのですが、「絵の中の王女」アイカが生まれながらに押しつけられていた束縛を振り払うまでの過程、恐怖にとりつかれた女殺し屋フラーメアが見たもの、そして世界への挑戦とその結末と、語られる物語それぞれの魅力と面白さが味わえました。終盤、セツリが「神殺し」を目論む深淵派に襲われてからの展開がとても好き。セツリの啖呵は言うまでもなく、アイカの真っ直ぐな心とその行動、それを言い訳に動きはじめるリンの姿とか。「後悔していない」と言い切る彼も、みんな格好良かったー。
登場人物たちは揃いも揃って癖がある連中ばかりで、彼らのかみ合ってるんだかなんなんだかな組み合わせと会話がまた楽しかったです。とりあえず、世界の真実に気がついても「三日も寝こんだら飽きたから。絶望に」と言って立ち直ってしまえるセツリの精神的なたくましさというか図太さというか、まぁとにかく前向きな思考が実に素敵だなぁとも思った。あと、アイカがあの人たちへ決別を告げるシーンの、芯の強さを感じさせる凛とした姿も印象的でした。
物語としては綺麗に完結しているので、直接の続編はなさそうかな。ですが、こういう系統の作品もまたどんどん発表して行ってくださるとうれしいな。