謎の美女・金星の「婿候補」として、一寸先は闇どころか何が起きるか分からない列車に乗り込み、なりゆきから一緒に行動することになった3人組の冒険、第3巻。
なんというか、一気に話と世界が広がった感のある3巻でした。
今回の舞台となるのはユーラシアの大平原で、砂鉄の所属する傭兵集団・月氏の「羊追い祭り」に強制参加させられることに――という展開。必然的に砂鉄周辺のあれこれが明らかになりました。苦労してるというか、殺伐としてるというか悩むところですが……それでも、錆丸とユースタスの謎さ加減に比べると、彼がとても普通の人に思えてくる不思議。あ、2巻でゴロゴロした砂鉄とユースタスの関係は今回もとても美味しかったです。
その他、2巻ラストで登場したアルベルト殿下を筆頭に新キャラ大量投入。殿下は予想通りのなかなかアレな人ですねとか、月氏の面々が素敵だなぁとか、錆丸の兄ちゃん……!とか、彗星とマリアの女子コンビのパートは時間軸いつぐらい?とか、いろいろと楽しかったです。
世界の謎的にも、パラレルワールド設定だと思っていたら、どうもそう単純なものでもない模様? こちらのほうも、この先どう展開されていくのか、とても気になります。
あーあととりあえず、草原は浪漫、月氏というネーミングもとても浪漫と主張したい!(落ち着け)
さて、なんとか月氏の試練を乗り越えた錆丸ですが、一難去ってまた一難……というか、なんだこの酷いヒキはー! うぅ、4巻をじりじりしながら待つか、それとも本誌に手を出すべきか(悩)