2021年、はじまってました。

今年もはじまってすでに10日経っていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

新コロの感染拡大やらなにやらがあって、なかなか気分的に落ち着かない日々が続いていますが、とりあえず、個人でできる限りの対策をとって、今年も一年健康に生き延びたいなあと思ってます。
そんなこんなで、今年も無理だけはしないように、ブログの月一更新を目標にのんびりやっていきますので、よろしくお願いします。

2020年の雑な振り返り。

全然年の瀬って感じがしないなあと思っている間に気がついたらもう大晦日でちょっと呆然としていますこんばんは。
まあなんと言いますか、今年は新型コロナの全世界的大流行によって、文字通り世界が一変してしまって。当初思い描いていたあれこれも思うように実行に移せず、楽しみにしていたイベントや舞台も大半が夢幻となってしまい、周囲との価値観の違いを随所で感じたりと、ストレスの多い一年になってしまいました。今年に関しては本当、ひとまず生き延びただけで偉かったと自分で自分を褒めておきたい。
以下、だらっと自分語り的な。
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宝塚宙組「アナスタシア」を観た話。

リスケジュールにより当初の予定から数ヶ月遅れで開演となった、宙組公演「アナスタシア」。
思い返せば4月。良席がご用意されていた同タイトルBW版の日本初演が新コロのせいで大阪公演全中止となり涙に暮れたあの日の悲しみを浄化するべく、観劇はよほどでなければ当面1公演1回or1日だけの自分ルールに特例を設けてA・Bパターンで2回観劇してまいりました。以下、あまり難しいことは考えてない感想。
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『白澤さんの妖しいお料理処 四千年の想いを秘めた肉じゃが』[夕鷺かのう/富士見L文庫]

「ほとんど命運が尽きている」と占いで余命宣告されてしまった、受難体質の楠城湊。状況を打開するべく占い師のアドバイスに従い神戸の大学に進学した彼女は、引っ越し間もないある日、迷い込んだ路地裏の料理処で美貌の店主・白澤と出会い――と、そんな導入で始まる妖怪&お店もの。

帯に「簡単レシピあり〼」と書くなら、作中の説明だけじゃなくて巻末にまとめたページ作ろう!?と思わずツッコミいれてしまったのは私だけじゃないと思う。まあそれはさておき。
主人公の湊は受難体質とはいえ思考がポジティブかつ地の文の語りがわりとテンション高めなこともあってか、楽しく一気読みしました。
内容としては、1冊目でメインメンバーの紹介編で終わっている印象。また、思ってたよりお店要素薄めで妖怪方面も中国由縁限定でそこまでがっつりということもなく、ちょっとつかみは弱めかも。巻を重ねれば盛り上がっていくだろうと期待。
あと、あらすじ段階では表に出てこなかった湊と白澤さんの関係。作中の描写からすると、まだなにか裏がありそうな感じですが……ともあれ、湊と白澤さんの関係がどうなるのか、もしも「彼女」の記憶が戻ったとき当代の「彼女」はどうなるのか等気になるので、遠からずで続刊が発売されるといいなあ。

作品名 : 白澤さんの妖しいお料理処 四千年の想いを秘めた肉じゃが
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著者名 : 夕鷺かのう
出版社 : 富士見L文庫(KADOKAWA)
ISBN  : 978-4-04-073846-8
発行日 : 2020/10/15

『エリスの聖杯 3』[常磐くじら/GAノベル]

十年前に冤罪で処刑された公爵令嬢スカーレット・カスティエルの亡霊と、誠実が家訓の地味な子爵令嬢コンスタンス・グレイル(愛称コニー)。性格も考え方もまるで違う凸凹コンビが、スカーレットの「復讐」のために十年前の事件の真相を探るうち、国を脅かす巨大な陰謀に足を踏み入っていく、「小説家になろう」発のクライム・サスペンス3巻&本編完結。

2巻収録分で十年前に起きていた事件の真相が読者にはおおよそ明らかになっていましたが、3巻開始早々にスカーレットとコニーもその真相を察することに。流石に気落ちしている風なスカーレットを見たコニーの、間髪置かずの提案。さらに、雨の中墓の前でひとり俯く婚約者のランドルフへの反応。こういうことをごく自然にできるコニーだからこそ築くことができた関係があって、彼女が敵の罠にかかって処刑という状況に追い詰められたときにそれが発揮される展開にも納得感。
あと、前からだったけど今回も女性陣が強いこと強いこと。セシリア王太子妃も、なぜ彼女がそういう生き方を選んだのかが語られた上でのあの選択……彼女が大なり小なり関わってきただろう行いは無論許されるものではないけれど、それでも、本人が納得して駆け抜けた先に見た人々の幻影に少し心が慰められました。あと、ルチア・オブライエン嬢が最高。え、エピローグで触れられた夏の旅行(予定)で彼女を主役にしたスピンオフとかありませんか(現状、ありません) あ、忘れちゃいけない、ハームズワース子爵ランクアップおめでとうございます(?)

さて。十年前に端を発した陰謀はこれにて終幕となりましたが、「復讐」という名のコニーとスカーレットの凹凸コンビ+ランドルフ閣下の賑やかな日々はまだまだ続いていく様子。とりあえず「なろう」に掲載されている後日談はそのうち書籍化されると嬉しいなあ。

作品名 : エリスの聖杯 3
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著者名 : 常磐くじら
出版社 : GAノベル(SBクリエイティブ)
ISBN  : 978-4-8156-0769-2
発行日 : 2020/10/15