『カフェ飯男子とそば屋の後継ぎ~崖っぷち無職、最高の天ざるに出会う。~』[喜咲冬子/スターツ出版文庫]

相棒に裏切られてカフェ開業の夢が潰え自殺を考えていた青年・武士が、「死ぬ前に美味しい飯を食べよう」と入ったそば屋・ななせ庵で偶然小学生時代の友人・道久と再会したことで思わぬ方向に人生が転がっていくことになる――と、そんな導入ではじまる、人情(幽霊要素あり)物語みたいな一冊。

全体的に主人公含めた登場人物とその周辺が優しくていい話でした(諸悪の根源と第六話で出てきた彼女除く) 武士のどん底から徐々に再起動していく過程と、道久の先行き不透明な中でそれでも自分で進む道を考えている姿勢、どちらもそれぞれ応援したくなる感じ。読後、幽霊絡みはそのあたりとのやり取りを経て主人公の武士が徐々に意識を変えていく面もあったとはいえ、あえてそういう要素もってこなくても普通に生きてる人で良かったんじゃね?とちょっと首をひねったりもしましたが、まあこれは好みの問題ですね。美味しい料理でなんやかんやともてなし(?)して成仏させるのはちょっと面白かったし柴犬かわいいし。
あと、再開発の始まった地域の話なので商店街の今後についてもちょいちょい作中で触れられるのですが、そのあたりは割とシビアというかなんというかな感じだったので、今後良い感じに進んだらいいよねえ……。つーかいっそタツさんも加えて3人組んでお店やる方向に進んでも良いんじゃないかなーと思った。

ななせ庵の今後が気になるので、続刊あったら嬉しいなあ。諸悪の根源との対面は第六話の彼女みたいな感じだったら間違いなくイラッとするしあえて直接登場しない方向でも……いやでもうだうだ絡んでこられるとそれはそれで腹が立つしすぱっと決着つけてほしい気もするな……

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