『リヴァイアサンのセカイ』[チャー/ガンガンノベルズ]

 作者さんから献本いただきました。ありがとうございます。

 いろんな歴史事項ごった煮状態(でも文明レベルは現代のそれ)かつ吸血鬼が存在するという、現代社会とぱっと見同じでそうではない異世界を舞台にした、人間と吸血鬼の物語。あ、グロ描写が多々あるので、苦手な方は注意が必要かと。
 感想としては、正しくシリーズものの序章だなぁ、という感じでした。
 これは果たして必要あるのか?というようなシーンが多々あったり、コメディというかギャグが上滑りしてたり(単に私がノリについていけなかっただけかもしれませんが・笑)、蘊蓄がやたら多かったりして、小説としてはバランスが悪い印象。つーか、いっそシリアス一辺倒でいってくれたほうが私的には好みだった気がする。
 でも、そういうのを横に置いて話の筋だけを見ると、ところどころ外しつつもわりと王道な展開で、普通に面白かったです。特に終盤の展開は「おー、ここでそうくるとか、なかなか酷いなぁ」と思った。あれ、最初から演技してたのか途中で変節するような出来事があったのか、ちょっと気になる。

 まぁ好き嫌いは分かれる作品かと思いますが、私はとりあえず続編が出たら買ってもいいかな、とは思いました。……いや、思いっきりここからが本編!というところで終わってるせいもありますけどね……

作品名 : リヴァイアサンのセカイ
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著者名 : チャー
出版社 : ガンガンノベルズ(スクウェア・エニックス)
ISBN  : 978-4-7575-3188-8
発行日 : 2011/3/22

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