アステカ神話モチーフの異世界ファンタジー、第2巻。
2巻目になって、キャラクターとお話が滑らかに動き始めた印象。登場人物絡みでは、前回は「……良い子だとは思うんだけど、なぁ」という程度の印象だったヒロインの好感度が何故か大幅にアップして自分でびっくりした。やってること自体はそんなに変わってないとおもうんだけどなんでだろう……クレアがキレてからの「反撃」が小気味よかったからかな。あと、クレアの婚約者(!?)登場で一気に恋愛成分も上昇。魔王の「うちの娘」に吹いたり、団長の一挙手一投足に反応する副長かわいいよ副長となったりした。あと、ちょっとだけ顔出した偽弟も相変わらずのキャラで何か安心した(笑)
一方で、「太陽争い」関係もじわりと動いた感があり。とりあえず、ケツァルコアトル登場で無駄にニヤニヤ。しかし、テスカトリポカの意味ありげな言葉といい、終盤のトラロックの微妙な変化といい、神話ネタも併せて考えるとこの先不穏になっていくのかなぁ……あまり殺伐としなければいいんだけど。
物語的にも恋愛的にも次の展開が気になるところで幕となっているので、3巻の展開が楽しみです。
作品名 : 子守り魔王と姫騎士団長 ~緑眼の咎人~
著者名 : 夕鷺かのう
出版社 : ビーズログ文庫(エンターブレイン)
ISBN : 978-4-04-726646-9
発行日 : 2010/7/15