ライトノベル読者にオススメしてみたい歴史・時代小説。

先日拝見した、「男性にオススメのファンタジー」(by 宵の徒然様)、「女性におすすめのSF作品10」(by なまくらどもの記録様)という記事に影響を受けて、かーなり前から書きかけては途中で力尽きて放置を繰り返していた記事を頑張って書き上げた。
ライトノベルでなんだかんだとよく見かける(ような気がする)伝奇時代小説系に影響を受けて、いわゆる一般歴史・時代小説に興味をもった人にオススメするならどのあたりがいいかなぁとぼんやり考えたまとめです。(そのまま制限なしだとキリがなくなったので、「一作家一作品」、「ある程度『現実』との接点がある」、「より娯楽性が高いもの」、「入手難易度低め」という自分ルールを導入する。)
ああそれから、「何でこの作品or作者が入ってないんだ!」とか「この作者ならむしろこれだろう!」というご意見も多々あるとは思いますが、あくまで個人的な好みで選んだのであしからずー。
“ライトノベル読者にオススメしてみたい歴史・時代小説。” の続きを読む

古都・甘味処巡り覚書(その十五)。

秋なので栗のお菓子を食べよう企画。私用で出かけたついでに、烏丸姉小路を東に入ったところにある「亀末廣」(新風館北側というほうが分かりやすいか?)で栗きんとんを買いました。
ちなみにこちらのお店は1804年創業、のれん分けしたお店は数多くという老舗中の老舗です。

「亀末廣」栗きんとん 「亀末廣」栗きんとん・断面

栗あんのそぼろがものすごく、栗!という味がする。いや、他のお店の栗のお菓子ももちろん栗の風味はあるんですが。なんというか、栗あんになると若干は後ろに下がる栗の味がもう一歩ほど前に出てきているというか、そんな感じ。
内側のこしあんは栗あんの邪魔はせず、さりとて全く主張してこないわけでもない。両者が自然に溶け合っているようなきんとんになっています。
まぁ、こちらのお菓子は個人的な好みから言えばやや甘みが強いような気もするのですが、それでもやはり美味しいものは美味しいなぁと、のんびり舌鼓を打ちました。

0910購入メモ(その1)。

『恋する新選組2』[越水利江子/角川つばさ文庫]【amazonbooplebk1
『佐和山物語 結びの水と誓いの儀式』[九月文/角川ビーンズ文庫]【amazonbooplebk1
『身代わり伯爵の告白』[清家未森/角川ビーンズ文庫]【amazonbooplebk1
『嘘つきは姫君のはじまり 姫盗賊と黄金の七人(後編)』[松田志乃ぶ/集英社コバルト文庫]【amazonbooplebk1
『エノーラ・ホームズの事件簿 届かなかった暗号』[ナンシー・スプリンガー/小学館ルルル文庫]【amazonbooplebk1
『ボトルネック』[米澤穂信/新潮文庫]【amazonbooplebk1
『赤い竪琴』[津原泰水/創元推理文庫]【amazonbooplebk1
『雪迷宮』[本宮ことは/幻狼FANTASIA NOVELS]【amazonbooplebk1
『徳川家康 トクチョンカガン(上)』[荒山徹/実業之日本社]【amazonbooplebk1
『徳川家康 トクチョンカガン(下)』[荒山徹/実業之日本社]【amazonbooplebk1
『バレエ・メカニック』[津原泰水/早川書房・想像力の文学]【amazonbooplebk1
『Yom Yom 2009年10月号』[新潮社]【amazon

『身代わり伯爵の告白』[清家未森/角川ビーンズ文庫]

 庶民派少女ミレーユと、周囲の個性的な面々が繰り広げる王道ラブコメファンタジー、第10巻。

 登場人物関係。今回主役カップルは直接の接触がなかったのでらぶらぶな姿が見られなかったのはやや残念でしたが、リヒャルトへの想いを胸に奮闘するミレーユと、いろいろあってついにキレてしまったリヒャルト(+死ぬほど狼狽した時の発言)だけで十分床ローリングできたので良しとする。あと、「ミシェル」が実は女性でしかも未来の大公妃(予定)と知った第五師団の面々がパニック起こしたりショック受けてる様子に大笑いした。そういえば前巻ラストでまさかのピンチか?と思われた(しかし、読者的にはあまり心配されてなかったのは彼の人徳か)フレッドはああやっぱりねぇという。そりゃまぁ、フレッドだもんなー。(何気に酷い言い種)

 そんなわけで相変わらずキャラ同士のやりとりは楽しいものでしたが、シアラン王宮に乗り込んだミレーユを取り巻く状況はというと、どうにも厳しい。ミレーユも必死で戦っているのだけれど、相手が一枚も二枚も上で。どこまでが偶然でどこまでが計算なのか、その場で選んでいる選択は悪いものではないはずなのに、ミレーユ個人は徐々に追いつめられていく様子にヒヤヒヤした。おまけに最後になってあんなことに・・・。リヒャルト、ここで負けたら男がすたるぞ!

 あとがきによれば、シアラン編は次で幕が下りる様子。・・・わざわざ「シアラン編」と書いてあるということは、シリーズはまだ続くのかな?でも、その後の文章読むとシリーズ完結もありそうな気もするしなぁ。まぁともあれ、リヒャルトとミレーユ、二人の恋がどうなってしまうのか。そしてシアラン公国は誰の手に委ねられるのか。次巻の発売がとても楽しみです。

作品名 : 身代わり伯爵の告白
    【 amazon , BOOKWALKER , honto
著者名 : 清家未森
出版社 : 角川ビーンズ文庫(角川書店)
ISBN  : 978-4-04-452410-4
発行日 : 2009/9/30