『世界の中心、針山さん 3』[成田良悟/電撃文庫]

 どこにでもいる普通の人、針山さん。彼の周辺で起きる異常な事件の数々を描く連作短編第3弾。脇役として子供たちも随所で登場。

 今回は現代版かぐや姫と巨大ロボットと黒服都市伝説。……なんというか、針山家周辺のカオスさは留まる事を知りませんね(笑) 
 巨大ロボットを作ってしまった工場長の話も熱くて良かったし、都市伝説のちょっと不気味な感じも面白かったですが、個人的に気にいったのはかぐや姫の話。恋した相手のために頑張る少年少女の物語は良いものです。オチはちょっと吹きつつ、まぁ幸せそうだしいいかーと納得した。あと、以前にに口絵でさらりと触れられていた忍者の話も少し絡んでてニヤリとした。
 前2巻と違って最後に各話関係者が集まっての大騒ぎがなかったのは残念でしたが、それぞれの話がゆるーく繋がっているような今回のような収束の仕方もそれはそれで面白かったです。

 さて、4巻ではどんな連中が登場するのか。のんびり続きを待つ所存。次巻は針山家の奥様も登場すると良いな。

作品名 : 世界の中心、針山さん 3
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著者名 : 成田良悟
出版社 : 電撃文庫(メディアワークス)
ISBN  : 978-4-04-868074-5
発行日 : 2009/10/10

古都・甘味処巡り覚書(その十七)。

秋なので栗のお菓子を食べよう企画。「中村軒」で栗ちゃきんが始まったので買いに行ってきました。

「中村軒」栗ちゃきん 「中村軒」栗ちゃきん・断面

自家製シロップに漬けこんだ栗を裏ごしして作ったきんとんを茶巾絞りにしたものです。『秋期限定栗きんとん事件』で最期に小鳩君と小佐内さんが食していた栗きんとんもこのちゃきんと同タイプ……というか、一般的に「栗きんとん」と聞いて想像される栗きんとんはこの形だろうと思います。
こちらのお店のものは、軽く焼いてあるのが特徴かな。中にはつぶ餡が入っています。
しっとり甘く仕上げてある栗のきんとんと、意外と栗の味を邪魔しないつぶ餡の組み合わせ。栗あんのそぼろとはまた違った、やわらかい栗の風味を堪能できて実にうまうまな一品です。

0910購入メモ(その2)。

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仙洞御所を参観してきた。

参観自体は何度か行っているのですが、この前の旅行に合わせてデジカメ購入→これでまろんさんホイホイになるような写真が撮れるかも?と思いついたので。
紅葉の時期はさすがに競争率高そうだし欲張っちゃいけないよねと、まずはシーズン前に参観を……と思ったものの、インターネットだとすでに予約枠満席。キャンセル出ても競争率が高くなかなか……なので、北区在住の従姉に付きあってーと頼んで窓口で予約してもらった。付き合いの良い従姉はありがたい。

さて、今回参観した仙洞御所(京都御苑内東南に位置)ですが、正確には「大宮御所及び仙洞御所」の参観となります。もとは皇太后等の女院御所で、現在は皇族方や諸外国の王室関係の方が京都に滞在されるときに使用されている大宮御所、そして上皇の院御所となる仙洞御所が同じ敷地内に隣接していて、参観の際はぐるりと一周することになります。なお、仙洞御所の御殿は1854年に焼失したのを最後に再建されておらず、日本庭園と茶室がメインとなっております。

以下、撮ってきた写真の一部。これ以外の写真もHatenaFotolifeにUPしてますので、興味のある方はどうぞー。

大宮御所御常御殿 北池景観1 又新亭 紅葉が色づきはじめてました。 北池景観2 紅葉橋 南池景観1 南池景観2 洲浜 八ツ橋 寒水石灯篭 葭島 醒花亭 くつろぐ鴨。

紅葉はまだ無理だろうと思っていたのですが、色づきはじめていたのでちょっと得した気分でした。

古都・甘味処巡り覚書(その十六)。

秋なので栗のお菓子を食べよう企画。仙洞御所参観の前に、烏丸丸太町交差点近くにある「甘楽 花子」で一服した。
こちらのお店では、季節の生菓子数種類が堪能できます。今回は栗きんとんと抹茶のセットを注文。
ちなみにこちらで使われているお茶は一保堂のお茶。栗きんとんの銘は「山里」となっています。

「甘楽 花子」栗きんとんと抹茶 「甘楽 花子」栗きんとん 「甘楽 花子」栗きんとん・断面

こちらのそぼろは白餡多めの栗あん。中はつぶ餡。栗の風味は今年食している他店のそれと比べて控えめですが、ふわりとした上品な味がします。
ほろ苦くもふっくらまろやかな甘さを感じる抹茶との相性も良し。参観時間が迫ってなければもう1つ2つ……栗きんとんじゃなくても、他の生菓子食べても良かったんだけどなぁ。