『放課後あやかし姫 夢の中でも危機一髪!?』[足塚鰯/集英社コバルト文庫]【boople ・ amazon】
『流血女神伝 喪の女王6』[須賀しのぶ/集英社コバルト文庫]【boople ・ amazon】
『ダナーク魔法村はしあわせ日和 ドラゴンが出たぞ!』[響野夏菜/集英社コバルト文庫]【boople ・ amazon】
『風の王国 波斯の姫君』[毛利志生子/集英社コバルト文庫]【boople ・ amazon】
『モンスターズ・イン・パラダイス 2』[縞田理理/新書館ウィングス文庫]【boople ・ amazon】
『夢館』[佐々木丸美/創元推理文庫]【boople ・ amazon】
『氷と炎の歌2 王狼たちの戦旗2』[ジョージ・R・R・マーティン/ハヤカワ文庫SF]【boople ・ amazon】
『チェーザレ―破壊の創造者 3』[惣領冬実/モーニングKCDX]【boople ・ amazon】
『流血女神伝 喪の女王6』[須賀しのぶ/集英社コバルト文庫]
架空歴史ファンタジー「流血女神伝」、最終章ユリ・スカナ編第6巻。ドーンが凶刃に倒れ生死の境を彷徨う中、エティカヤとユリ・スカナはそれぞれの思惑で行動をはじめる。一方、ユリ・スカナ王宮に軟禁されているカリエの元には、意外な客人が訪れ……という感じの展開。
いつもながらの最後まで目が離せない展開の中で、特に目を引いたのはやはりルトヴィア関連でした。嗚呼、ドーン……。最後の展開は、それを選んだということなのか。ミュカやグラーシカ、なによりルトヴィアという国家を巻き込んで彼の終焉はどのような形で訪れるのか。若さと希望に満ちていた、以前の彼の姿を知っているだけに、考えるだけでも辛いです……。他国の君主に関しては、バルアンは上手く表現できないのですが、纏う雰囲気が深い部分で変わったなぁとしみじみ思いました。「赤き死の王」の本領発揮となるのはここから、なのでしょうね。ネフィシカは……この人に関しては、いろんな意味でもうどう言ったらいいのか分かりません。前巻で抱いた印象をより強くしました、とだけ言っておきます(溜息)
一方、カリエを取り巻く状況にもわずかながら動きが。まだ好転したとは言いがたいですが、これまでの彼女の人生を知っているからカリエならきっと大丈夫だと信じられますね。あと、エドは完全に親バカになってました(笑)
さて、長く続いたこの大河ファンタジーもあとがきによれば残り2巻(ちなみに今秋完結予定) 登場人物それぞれにどのような結末が訪れるのか、楽しみにしています。
スパム捕獲数増加中。
まぁ、スパム対策プラグインが頑張ってくれてるので実害はないわけですが。
それにしても、ここ数日で一気に数が増えてるのは何故だろう。
『秋津島 斎なる神のしもべ』[鷹野祐希/GA文庫]
公式の作品紹介に使われていた「ジャパネスク伝奇ロマン」という文字に惹かれて購入した一冊。
その身に神を宿すことの出来る血筋に生まれた少女・佐唯が、そのことを知らぬ間に神を宿してしまったことでそれまでの日常が崩れ去り……というのが今回の展開。まだ1冊目ということもあってか可もなく不可もなくというかやや大人しめというか、まぁ普通の伝奇モノだなぁ、というぐらいの印象。
とはいえ、佐唯が自身の復讐心だけではなく、斎という役割にどのように向き合っていくのか、そして「国譲り」をベースにしたこの物語は一体どのように展開されていくのか、気になるところではありますねー。
出世作になってるなぁ。
第二十回山本周五郎賞の候補作に『夜は短し歩けよ乙女』[森見登美彦/角川書店]が。
……このまま、去年の宇月原氏に続いて、直木賞候補にもなったりして。
それはさておき、受賞確率はどんなものだろう。確かに面白かったし好きな作品だけど、この賞はなにか違う気がするんだよなー。
他、恩田陸と伊坂幸太郎が手堅そうな気もするけど、この二人は何故かいつも受賞しそうでしないという印象もあるから微妙だし……。
まぁ、結果発表を楽しみに待つことにいたします。