駄目だったorz

メインPC、どうやらHD自体に問題が発生した模様。
仕方がないので,修理に送るとします。
一応サブPCがあるから何とかネットに接続は出来るんですけど、こっちも大概不安定なのでしばらく更新&出現頻度が落ちるのは確実かと。取り急ぎお知らせまで。

(呆然)。

先ほどいきなりメインPCが昇天しました。
……バ、バックアップとってないデータが山ほど……。

と、とにかくこのまま呆然としていても始まらないので、Win再セットアップで動くようになるか試してみます。
この際データは諦めるから、頼むから動いてくれますように(祈)

『オペラ・グローリア 讃えよ神なき栄光を』[栗原ちひろ/角川ビーンズ文庫]

 薬師のカナギと謎の詩人、元暗殺者の少女ミリアンの3人の旅路を綴ったシリーズ第6巻。

 フィナーレに向け、いよいよ最後の詰めに入ったという印象。内容は何を言ってもネタバレになりそうなので、それぞれの立ち位置と想いで、それぞれの動きを見せる登場人物たちについての感想のみを簡単に。
 とりあえず、カナギとソラはミリアンを待ちぼうけさせるんじゃないぞ、とだけ。ミリアンには、本当に彼女に課せられた戦いを「頑張って」欲しい。光魔法教会の幹部たちも勿論頑張れ。あと、バシュラールとシュナルがどういう結末を迎えるのかも気になるところ。で、割といっぱいいっぱいな登場人物が多かった中、思いがけない展開になったのがリュリュとデクストラ。この二人はこれで退場となるのかな。今までの分も、これから幸せになって欲しいと思います……が、そのためにはまず、いつもに増して瀕死のカナギに頑張ってもらわないといけないというのがなんだか不条理な気がしなくもない。

 終盤、ソラの口から語られたこの世界の真実は、さすがに予想もしてませんでした。言われてみれば確かに辻褄は合うのですけど、カナギが衝撃を受けるのも当然で。そのままソラの望みどおりの展開になってもおかしくなかったのですが……それでも、そこで踏みとどまれるカナギが素敵。あいかわらず瀕死なのになんでこんなに頼りがいがあるんだろうこの人。
 で、あんな場面で以下次幕とは。作者の人は鬼ですか。あとがきによれば最終巻は2月発売予定らしいですが、今からどんな結末が用意されているのか、楽しみで仕方がありません。いっそ、1月の短編集と同時発売してくれればいいのに(無茶言うな)

作品名 : オペラ・グローリア 讃えよ神なき栄光を
    【 amazon , BOOKWALKER , honto
著者名 : 栗原ちひろ
出版社 : 角川ビーンズ文庫(角川書店)
ISBN  : 978-4-04-451406-8
発行日 : 2007/9/1

そろそろ目標達成近いか?

毎日せっせとフィットネスDVDを先生に運動してるおかげで、何年かぶりの標準体重範囲まであと0.5kg! ……そこでまたちょっと停滞期に入っちゃった様子でorz うーむ、体脂肪率は標準値に突入して久しいんだけどなぁ。
しかし、何年もかけてついた脂肪がわずか2ヶ月ほどで落ちたという夢のような状況を思えば、この程度の停滞には負けません。めげずに続ければまた思い出したように減りだすさ、と適当に楽観しながら頑張ってます。
さらに言えば、このまま標準体重範囲に突入しても、身長から割り出される平均体重までにはまだまだ道のりは遠かったり……まぁ、今まで怠けてたツケだと思って、気長に頑張る。

ところで、今わたしがメインで使ってるフィットネスDVDは、ビリーでお馴染みショップジ○パンが売り出してるターボジャムなのですが。
これにハマりまくった挙句、最新プログラムも欲しい!という衝動が抑えきれなくなり、海外通販にまで手を出していたりする。今回は米アマゾンで買ったのでそれほど難易度は高くなかったですが、公式でセット買うほうが明らかに安いので、英語出来ないくせにそのうちメールで日本にも発送してもらえるか問い合わせしそうな自分が怖い(←滅多に物に興味を持たない代わりに、たまに何かにハマると割と際限なく金と労力をつぎ込むタイプ)

『インシテミル』[米澤穂信/文藝春秋]

 約1年ぶりの単行本となる米澤氏の新作。ちなみにタイトルは「(ミステリに)淫してみる」という意味らしいです。

 一読したところ、タイトルや作者サイトの「過去八冊は、多かれ少なかれビルドゥングスロマンとミステリの割合を比で表すことができましたが、今回はミステリだけです。」という言葉がそのまま具現化した、というような印象。なので当然、古典部や小市民あたりの作風を期待していると思いっきり裏切られることになるかと。
 あらすじを簡単にまとめると、高収入のバイトにつられて集まった12人。人為的に作り出されたクローズドサークル――〈暗鬼館〉という名の館に放り込まれた彼らは、そこで「実験」と称した正気とは思えない行為に参加させられることに……という感じでしょうか。これまでの作品と比べ、登場人物の性格や背景に関する描写等がおそらく意図的に削られていたためか、登場人物そのものにはあまり意識が向かず、彼らに振り分けられた役割のほうにばかり目にいってしまった気がする。まぁそれはそれで、この状況とこの登場人物たちからどういう具合に話を動かしていくのかに集中出来て良かったかもしれません。

 もっと真面目なミステリ読みの人なら、いろいろと深読みできたり違った読み方も出来て楽しいだろうなーと思いつつ。適当なミステリ読みでも、それなりに楽しめたので満足でした。9月末には古典部の新作が出るようなので、そちらも楽しみに待ちたいと思います。

作品名 : インシテミル
    【 amazon , BOOKWALKER , honto
著者名 : 米澤穂信
出版社 : 文藝春秋
ISBN  : 978-4-16-324690-1 → 978-4-16-777370-0
発行日 : 2007/8 → 2010/6/10(文庫化)