ストレス溜まってるのかな。

なんかここしばらく、明らかに普段と違う行動や思考パターンをとることが多くなってるような気がする。
いつものこととはいえ体調もあまり良くないうえに、寝ても寝てもあまり疲労回復しないし……。
ここしばらく職場がごたごたしている影響が、ぼちぼち表面化し始めてきたのかなーとぼんやり考えてみたり。
だからといって、効果的な対処法があるわけでもないし、適当に息抜きしつつやってくしかないんですけど(溜息)
……嗚呼、気分転換にどこかのんびりできるところに遊びに行きたいなぁ。

『嘘つきは姫君のはじまり ひみつの乳姉妹』[松田志乃ぶ/集英社コバルト文庫]

 あらすじ読んで面白そうかなーと思ったので購入。……ところで「平安ロマンティック・ミステリー」もタイトルの一部なんでしょうか。勝手にここは違うだろうと判断したのですが……。

 感想。なかなか楽しいラブコメで、普通に面白かったです。おおまかなあらすじは、したたかで恋多い馨子とその乳姉妹でまじめで純情な宮子。二人が貧乏ながらも仲良く暮らしていたある日、馨子がさる大貴族の娘と判明。しかし、諸事情から宮子が「馨子」としてふるまうことになり……という感じ。
 「平安ロマンティック・ミステリー」と銘打っているだけあって(?)、ミステリ部分も思っていたよりしっかりしていて楽しめました。が、それよりも楽しいと思ったのはやはりロマンティックな部分……というか、キャラクター同士の掛け合い。宮子と彼女の婚約者は割と常識人なのですが、周りを固める面々が個性的なので読んでて飽きませんでした。つーか、馨子がいろんな意味で強烈だった。○○なのはまだいいとして(←いいのか)、その恋愛観が……。宮子にまでその価値観を押しつける(とまではいかないか?)のは正直どうかと思うけど、まぁ、良くも悪くもアクの強いキャラだったということで。それに絡む部分でもありますが、宮子の恋のお相手が確定してるのはちょっと残念だったかなー。もうちょっと妄想……じゃなくて想像の余地が残っているほうが楽しかったと思うんだけど。まぁ、この先関係が変化する可能性もゼロではないから、その辺は楽しみ(史実は今回の話読んだだけで「あーあまり気にしないでいいのか」と思ったのでスルー)

 どうでもいいけど、ひそかにお気に入りの某児童文学作品で準主役だったりする東宮の彼。やっぱりそちらで馴染んでいるのでどうしても違和感があるなーと思った(←思いっきり自分の都合)

作品名 : 嘘つきは姫君のはじまり ひみつの乳姉妹
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著者名 : 松田志乃ぶ
出版社 : 集英社コバルト文庫(集英社)
ISBN  : 978-4-08-601166-2
発行日 : 2008/5/25

0805購入メモ(その1)。

『ぼっちゃん 魏将・?昭の戦い』[河原谷創次郎/学習研究社]【amazonbooplebk1
『あやかしの鏡』[香谷美季/講談社青い鳥文庫]【amazonbooplebk1
『興亡の世界史15 東インド会社とアジアの海』[羽田正/講談社]【amazonbooplebk1
『ゾロアスター教』[青木健/講談社選書メチエ]【amazonbooplebk1
『ショコラティエの勲章』[上田早夕里/東京創元社ミステリ・フロンティア]【amazonbooplebk1
『イスタンブールの群狼』[ジェイソン・グッドウィン/ハヤカワ・ミステリ文庫]【amazonbooplebk1

無性に本が買いたい気分だったので、amazon先生からオススメされてた作品をいくつか適当に購入ー。

『夕陽の梨 五代英雄伝』[仁木英之/学習研究社]

 第12回歴史群像大賞最優秀賞作品。昨年あたりに微妙に話題になった『僕僕先生』作者氏による、朱温、のちに唐から禅譲(限りなく簒奪に近い)を受け後梁を建国する朱全忠の若き日の物語。

 時代が時代なので突き詰めれば相当に血なまぐさくなるし、また作中でも実際に悲惨な出来事もいろいろ描写されているのですが、比較的さらりと読めてしまいました。……こういうあっさり風味の描写が作者氏の持ち味なのかもしれませんし、『僕僕先生』のようなほのぼの系の話ではそれもしっくりきましたが、こういう乱世を扱った話になるとちょっと好みが分かれるかも。少なくとも私は、もっと濃いほうが好みだったというか、全体的にちょっと物足りなさを感じてしまいました。あ、でも?勛の乱で黒鴉軍がちゃんと登場し、その凶悪無比な戦闘力を発揮してくれたのには内心拍手。これで李克用との運命の邂逅があれば(自分の趣味的に)完璧だったのに。
 自分の大切なものを守るため、あるいは苦境から救うために努力と実績を重ねていく朱温と、そんな彼のもとに集う個性豊かな人材の描写は、王道というかベタというか迷うところですが、それでもなかなか魅力的に映りました。その一方で、朱温が本当に愛し守りたいと願っていた人たちがあっけなく失われていく様は、何ともやりきれなかったですね。特に、おそらくこの後に彼の進む道を決定づける、その最後のひと押しとなったあの人が……。

 まぁともあれ、普通に読みやすかったし面白かったです。この物語の先を描くのは(いろんな意味で)難しいだろうなぁと思いますが、今度はまた別の人物にスポットを当てた話を書いてくれると嬉しいかも(微妙にマイナーなためかあんまりこの時代を扱った小説って見かけないんですよね……) 李克用とか周徳威とかあとそれから馮道とか(←我ながらミーハー)

作品名 : 夕陽の梨 五代英雄伝
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著者名 : 仁木英之
出版社 : 学習研究社
ISBN  : 978-4-05-403631-4
発行日 : 2008/4

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