宝塚月組「WELCOME TO TAKARAZUKA -雪と月と花と-/ピガール狂騒曲」を観た話。

思い返せば5月。初めて友の会が大親友になってくれた(訳:SS席がご用意された)のに、感染症対策→緊急事態宣言に伴う公演中止(後日リスケジュール決定)・払い戻しとなり、新コロ絶対許さねえ……!と強く心に誓ったあの日からほぼ5ヶ月。席数減らされてるから難しいだろうなあと半分諦め気分だったのに、またもや友の会が微笑んでくれたので念願のSS席で観劇してきました! 以下、あまり難しいことは考えてない感想。

・はじめてのSS席は7列目でしたが、私が入った日はまだ5列目までは不使用だったので、実質2列目。超近眼の私でも、双眼鏡使わずにジェンヌさんたちの表情がよく見えて感動しました。
・「WELCOME TO TAKARAZUKA -雪と月と花と-」は坂東玉三郎氏監修の和物レビュー。普段のレビューとはまた雰囲気の違う、絢爛豪華な場面と一転静かで厳かな場面が違和感なく両立しているのが印象的。
・第2場で今年度の初舞台生・106期生の口上。前例のない長期公演延期に不安や焦りに襲われることも多かっただろうけれど、それを全部飲み込んで笑顔で舞台人生を歩きはじめた彼女たちには惜しみないエールを贈りたい。
・使われている曲もヴィヴァルディの「冬」とか耳慣れたクラシックで、でも踊りはあまり馴染みがない日舞というのも面白いなあと思いながら観てました。
・この公演で宝塚を退団される松本悠里さんの舞は、年齢を感じさせないたおやかさ。しんと静まった舞台で舞われる姿に見入ってしまいました。
・あと、ほぼワンフレーズのテーマソング。今回歌の場面といえばほとんどあれがリピートされまくることもあってか、強烈な洗脳ソングになってませんか。気のせいですか。

・「ピガール狂騒曲」はシェイクスピアの「十二夜」を、ベル・エポック(輝かしき時代)と謳われた古き良き時代のパリ・ピガールを舞台に移して展開されるミュージカル。
・芝居巧者が多いと言われる月組さんだけあって、ジェンヌの皆さんの演技や演出、衣装はとても良かった。
・しかし、個人的には脚本が……いやわりと終盤まで普通に楽しんでたんだけど、最後で「これはNot For Meだな……」となってしまった悲しみ。
・というか、なんであんなに美味しい題材揃えておいて、最後の最後でこれもったいないおばけがでるぞと感じるぐらいの雑なオチつけるの???
・いや、十二夜ベースだし、成立するカップリングが「そう」なるのはまあわかる。わかるけど、そこにいたるまでの展開が雑すぎてぽかーんとなってしまった。つーか兄貴は原作のほうがまだ出番や絡みがあった気がするんだけど?
・とりわけ、ガブリエル(美園さくら)が作中で主張していたことをまるっと無視する(としか思えなかった)あのオチはないだろう……としか思えなくて。「どっちでもいいじゃない!」という最後のセリフも、このタイミングで? それを?? え、どういう意図で言ったの??? とひたすら首をひねってしまった。
・ジャンヌ/ジャック(珠城りょう)とシャルル(月城かなと)に関しても、もう少し丁寧に描いて……と思わなくもないけど、宝塚のオリジナルってラブ方面は急展開が多いしここはいつもどおりとも言えなくもない。
・ラストはいっそ、カップリングは匂わせつつ全員相方固定せず、もっと互いのやりとりが入り乱れる感じでわちゃわちゃさせて、これから彼らがどうなっていくのかなーと思わせるぐらいの幕引きだったら良かったのになー(個人の好みです)
・そんなこんなで残念ながら内容に関してはうーん、となってしまいましたが、ジェンヌさんたちの演技は本当に本当に良かった(大事なことなので二度言う)
・個人的にMVPは風間柚乃演じる弁護士のボリス。今作の道化担当のようで、中盤からギアがあがってまさに風間柚乃劇場みたいな感じに。真ん中を観たいのに端のほうで面白いことしてるからついつい視線をそちらに向けてしまうという。知ってたけど何でもできますねこの方。
・ガブリエルの夫ウィリー(鳳月杏)も、ダメ男だけどなんか憎めない感じで楽しかった。
・あらためて思い返すと、ジャンヌを狙う女衒の元締めとその手下たちにしてもちょっと抜けてるし(ムーラン・ルージュに押し入ろうとして止められたときの、「チケットはおいくらですかっ!?」はそこ敬語なんだと笑った。つーかここ多分アドリブになってそう)基本的に悪人というほどの悪人がいなかったのは良かったなーと思います。
・あとは本当に、オチをもう少しなんとかしてくれれば……(しつこい)

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