先月配信された演目「謳う芝浜」が事前に想像していたよりも楽しめたほとり企画さんの新作。以下、いつものように難しいことは何も考えてない、さらっとした感想。
・今回の演目は「死神」、ということで。夫婦の情愛を楽しんだ前作とはがらりと変わって、羽振りの良い場面でもどこか危うさ・不気味さを孕んでいるようで。終盤は息を詰めて行く末を見守って、最後はあまりのあっけなさに逆にぞっとさせられる感じ。どこか物悲しい旋律も情緒に訴えかけてくる。
・背景というか画面演出が前回の「芝浜」からいろいろ進化してた。雨が降ってる場面と蝋燭の火を移そうとする八五郎と笑いながら見守る死神の顔が重なる場面が特に好きでスクショしまくった。
・で、今回は3パターンの組み合わせを拝見したんですが、同じ脚本でもやっぱり3組それぞれ、キャストが違えばその分の個性が出るんだなーと思いました。
・それぞれの印象を一言で表現すると、1組目はオーソドックス、2組目はエネルギッシュ、3組目はダイナミック。個人的には1組目が一番しっくりきたかな。
・演目が演目なので、サゲ(落ち)が日替わりだったりしないかとちょっと期待してたんですが、結局違ったのは2組目の千秋楽だけだった様子。通常verの無情感もまあなんともいえない感じですが、助かったと思わせてからの……というのも、実にひどいラストですね(褒めてます)
・届けてもらったお菓子は、でかかりんとうも水まんじゅうも豆菓子もゼリーも最中もどれもとても美味しくて幸せ気分でした。通販とかあるなら自分でも取り寄せようかなあ。
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