現トップコンビ・紅ゆずるさんと綺咲愛里さんの退団となる公演。時々一緒に観劇に行く母がこのおふたりのことを気に入っていたので、たまには親孝行するかとチケット取って行ってきました。以下、いつものようにさらっと感想。
・ポスター観た時点ではちゃめちゃコメディの雰囲気全開でしたが、観劇後は思ってたほどぶっ飛んでなかったな?となった私。(逆にどれだけアレな想像をしていたのか)
・とりあえず、題材にもなってるんだしみんなもうちょっと料理しようぜ???とは思った。
・傲慢というかわがままというか子供じみていた紅さん演じるホンが周囲の人との交流を経て変わっていくのは王道展開ながら良いもの。ただまあ、その過程が超スピードだったのでもう少し隙間詳しく!!!となったけど。このあたり、1幕でストーリー展開しないとだから、バランスが難しいよねえ。
・綺咲さん演じるアイリーンは、猪突猛進気味ではあるけれど真っ直ぐさが好印象な役だった。料理下手設定はある意味お約束だなと思いつつ、ホンの反応でつい吹き出してしまった。
・あらすじからもっとあくどい役なのかと思ってた礼真琴さん演じるリー・ロンロンと、冒頭のあれこれでホンを解雇しリーを引き立てたオーナーのエリック・ヤン(華形ひかる)は、ホンと対立はするけど別に悪人というわけではなかったので、ラストの大団円にはにっこり。
・とりわけリーは、舞空瞳さん演じる憧れのアーティスト・クリスティーナを前にしたときの覚醒っぷりが楽しかった。あと、最後のリーが落ち込んでるところにやってきたクリスティーナの「実は真面目なメガネ男子が好きなの!」なやりとりがかわいい。
・他、瀬央ゆりあさん演じるニコラスらが所属するご当地アイドルのパラダイスプリンスとか行方不明のアイリーンの両親とかどう話に絡むんだ?と思っていた天界の面々とかそれぞれに話があったり賑やかだったりで。ところどころで次期体制への引き継ぎな雰囲気を感じつつ、しめっぽくないラストに、という紅さんのインタビュー記事のとおりのお芝居で楽しめました。
・で、事前情報の段階では1幕のインパクトが強すぎて正直ちょっと影が薄かった二幕の「Éclair Brillant(エクレール ブリアン)」。実際に観ると、これがとても端正で見応えがありました。
・何度思い返しても、全部ボレロが持っていった感。一糸乱れぬ動きに星組の本気を見た気がする。
・あと、黒燕尾の場面も素敵だった。
・現星組のショーって「Killer Rouge」の良い意味でカオスというか賑やかというかなイメージが強かったから、正統派でもちゃんと魅せられるんだぜ!という気迫を感じたというか。どの場面も見どころ多くて目が足りない。
・次期トップコンビの場面は、すごいなーうまいなーと思いながら観てた。おふたりともダンスが得意と聞くから、今後どんな公演が用意されるのか楽しみにしてる。(とりあえずモーツァルトがご用意されてほしい)