『怪奇編集部『トワイライト』3』[瀬川貴次/集英社オレンジ文庫]

大学の先輩の紹介でUMAや怪奇現象を扱う雑誌の編集部でアルバイトをすることになった大学生・駿(実家は神社で人並み以上に超常現象を呼び寄せやすい性質)が遭遇する出来事を描いた短編集、第3巻にしてシリーズ完結巻。

今回収録されているのは全部で3話。佐藤頭さん活躍の1話や薔薇王院先生がトワイライト編集部に懐柔される、もとい過去を水に流して和解する2話も面白かったですが、一番比重が大きいのはこれまでの話で用意された伏線を回収していった第3話の「名残の夏」。バタバタとやや力技ではあったけれど、一応は問題解決(千夏ちゃんの問題同様、先送りになっただけと言えなくもない)でめでたしめでたし………かな? ともあれ、紆余曲折を経て、薔薇王院さんや○○様まで居着くようになったトワイライト編集部が今後もマイペースにいろんな事件を取材したり首を突っ込んでいったりする姿が目に浮かぶ終幕でした。
それにしても、設定的にまだ続けられそうなだけに、ここで完結なのが驚き。いや、シリーズ通しての懸案事項については一時棚上げというかなんというかで一応決着ついたし(根本的に解決してるかといえば、うん、まあ。)、2巻で分かった駿の事情とそれに絡んだ問題も一時棚上げ以下略だし………きりがいいといえば、きりが良いと思うんですが。よく考えたら相当に怖いはずの状況で、慌てたり騒いだりしつつもなんだかんだマイペースに事態を収拾する編集部の面々の対応力とノリがコミカルで楽しいシリーズだったので、もう少し続いてほしかったなあ。

作品名 : 怪奇編集部『トワイライト』3
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著者名 : 瀬川貴次
出版社 : 集英社オレンジ文庫(集英社)
ISBN  : 978-4-08-680220-8
発行日 : 2018/11/20

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