『封殺鬼 数え唄うたうもの』[霜島ケイ/小学館ルルル文庫]

 約1年ぶりの封殺鬼新刊は、8年前に一大長編エピソードの幕が下りた現代編、これまでルルル文庫で展開されていた昭和編主人公・桐子の孫たちの世代の話になります。使役から解放されて半年後、休暇?を満喫して東京に帰ってきた鬼二人。さてこれからどうするかと考え始めた聖が、三吾に弟子入りして拝み屋になると言い出したところから始まります。

 久しぶりの現代編でしたが、みんな変わってないなあというのが一読した感想でした。いや、作中時間は半年しか経ってないから当たり前といえばそうなんですが。本編最終エピソードを経て、少しだけ変化したところもありつつ基本の性格はあいかわらずの『本家』次期当主3人や成樹の姿を見ることができたのは感慨深かったです。……つーか、達彦がなんだか良い感じにふてぶてしいというかなんというかな感じになってる気がしたのは気のせいでしょうか。
 話の方は、瀬戸内海のとある島にキャンプに行った学生たちが巻き込まれた怪異を探っていくという展開で、この一冊で事件は解決しています。現代編キャラ紹介も兼ねていただろうためかちょっと慌ただしい印象もありましたが、内容的にはいつもの封殺鬼の雰囲気で楽しめました。それにしても、過去に遡ればかなりの死人が出ているし学生たちの置かれた状況も冷静に読むとかなりキツイのですが、聖が絡むと見る間にコメディ空間が形成されるこの不思議。あと、謎の女の子の正体は「あーなるほどねー」という感じでした。

 年に一冊でもいいので、また別の話が読めると嬉しいなあと思います。そのうち桐子ばーちゃんも顔出してくれないかな(笑)

作品名 : 封殺鬼 数え唄うたうもの
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著者名 : 霜島ケイ
出版社 : 小学館ルルル文庫(小学館)
ISBN  : 978-4-09-452264-8
発行日 : 2013/10/25

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