『金星特急7』[嬉野君/新書館ウィングス文庫]

 謎の美女・金星の「婿候補」として、一寸先は闇どころか何が起きるか分からない列車に乗り込み、なりゆきから一緒に行動することになった3人組と彼らと縁付いた人々の冒険、第7巻&完結。

 錆丸と金星。女神に恋をし、彼女のために過酷な旅をくぐり抜け成長した少年と、少年に恋をし、かつて聞いた彼の望みを叶えるために化け物となった女神と。世界を巻き込んだふたりの恋物語の終演。完全なハッピーエンドとはならなかったけれど、ちゃんとまとめたなーという印象でした。
 その他のキャラについては、砂鉄とユースタスの関係は落ち着くところに落ち着いてよかったよかった、とか。月氏の面々もそれなりに変わったり変わらなかったりしながら楽しそうにやってるみたいだな、とか。一番わりを喰った感じの無名は、うん、幸せになってね……としか。

 ちょこちょこ描写・説明不足に感じたところ等もありましたが、おおむね満足な最終巻でした。あとはもう一冊番外編が出るようなので、どんな話が読めるか楽しみにしておきます。

作品名 : 金星特急7
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著者名 : 嬉野君
出版社 : 新書館ウィングス文庫(新書館)
ISBN  : 978-4-403-54186-5
発行日 : 2012/12/8

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