『公家武者 松平信平2 姫のためいき』[佐々木裕一/二見時代小説文庫]

 姉の伝手で公家から武士に転身した松平信平(三代将軍家光の義弟)を主役にした時代小説、第2巻。

 前回は短編集でしたが、今回は長編。二年前の由比正雪の乱の残党狩りで騒がしい江戸の町で、浪人狩りに出くわした信平。それを発端に、まだ見ぬ妻の父・紀州藩主頼宣追い落としの策謀に関わることに……という感じの内容。
 今回もテレビの連続時代劇みたいなノリは健在(もっとも、1巻と違って長編だったので、番組改編期のスペシャル版、という雰囲気でしたが) サクサク読めて事件もすっきり解決で、実に後味が良い。信平のキャラクターも手伝って、実にさわやか風味です。
 で、進展するといいなーと思ってた恋模様も期待どおりに少し進展。基本的におっとりしてるというかマイペースな信平が、偶然知り合って密かに気になってたお嬢さんが実は自分の妻だった!と知って、ちょっとだけ出世に積極的?になるのがベタながらニヤニヤしました。微妙に彼女の意図を勘違いしている信平ですが、とりあえず、この先もお互い知らぬふりで町でお茶して仲を深めていくと良いと思うよ! そのほかの登場人物とも比較的良好な関係を築いている信平、人生楽しそうでいいよねぇ……。

 さて、事件を無事解決し、50石を100石に加増されたついでに義父の心象も若干良くなった信平。住まいも変わり、次はどんな事件に関わってどこまで妻との同居条件である1000石に近づくのか。続きが楽しみです。

作品名 : 公家武者 松平信平2 姫のためいき
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著者名 : 佐々木裕一
出版社 : 二見時代小説文庫(二見書房)
ISBN  : 978-4-576-11112-4
発行日 : 2011/8/26

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