『プリンセスハーツ ~たとえ遠く離れていてもの巻~』[高殿円/小学館ルルル文庫]

 大国パルメニアを征服するという目的のため手を組んだ仮面夫婦と主従の戦いと、関係の変化を描くシリーズ第10巻。次巻でいよいよシリーズ完結ということで、伏線回収やら何やらで一気に事態が動いております。

 今回、これまではほとんど描写のなかったメリルローズやロレアンに割かれるページが多かったのが意外ながらも良かったです。ああ、この二人はそういう想いで行動してるのね、と。まぁ、メリルローズはまだ掴みどころがない部分も残ってますが、それでも彼女の人柄や想いといったものが垣間見えたことで好感度やや上昇。あと、元仮面夫婦なアジェンセン大公夫妻は、相変わらず遠距離でもらぶらぶだった。つーか、あの夢は……らしいっちゃらしいけど、もうちょっとこう、ね……。
 話の本筋では、墓場や古より続く精霊信仰などについての謎が次々と明らかになっていくのを「ほー」と思いながら読んでいたところ、後半でさすがに予想してなかった大どんでん返しが発生。ああ、それなら確かに疎まれるわな……と納得しつつ、その事実に動揺しながらも、最終的には自分の野望を貫く決意をしたルシードは実に男前だと思いました。ラスト一行のアレは、まぁ、彼はそういうつもりなんだろうなと予想するものはあるんだけど、さて、どうなるか。

 泣いても笑ってもあと1冊。はたして、この物語がどんな結末を迎えるのか、楽しみです。

作品名 : プリンセスハーツ ~たとえ遠く離れていてもの巻~
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著者名 : 高殿円
出版社 : 小学館ルルル文庫(小学館)
ISBN  : 978-4-09-452191-7
発行日 : 2012/11/19

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