同人誌として発売されていた「Fate/Zero」が1月に新創刊された星海社文庫から商業版として発売開始。同人誌版も持ってるけど、釣られて購入。どうでもいいですが、私はSNのころから我様が好きです。とても好きです(いきなり告白)
同人誌版では全4巻構成でしたが、今回の文庫版は全6巻になるということ。文庫版2巻までで、同人誌版2巻序盤ぐらいまで消化したかな?というところですね。第四次のマスターとサーヴァントが揃ってなんだかんだあってキャスターの早期打倒が提案されたところまで。
人格能力趣味趣向、様々な人間や英霊たちが顔を連ねたこのバトルロイヤル。なかでもメインとなっってくる、アイリがいなかったらどうなるんだこれ、と言いたくなるぐらい不協和音奏ですぎなセイバー組、本編を知っていれば「え……って、ことはどうなるの!?」と疑問を抱かざるを得ないアーチャー、豪放磊落という言葉をそのまま具現化したようなサーヴァントとその破天荒ぶりに振り回されるマスターのライダー組。各々が王であるサーヴァント三者三様の在り方が楽しいです。
あとはまぁ、直接顔を合わせていないにも拘らず互いを無視できない存在として認める切嗣と言峰とか、第四次における遠坂と間桐の因縁とか、切継とアイリの夫婦関係とか、今回もマスター運ないなぁ……と気の毒になってくるランサー組とか、初登場からノリノリでやりたい放題のキャスター組とか、見どころはあれこれと。
話が進むごとにその心中はさておき行動の非情さに磨きがかかっていく切嗣、まだ開き直るに至っていない言峰がアーチャーの示唆を受けてどんな変化を見せるのか、へっぽこマスターなウェイバー君の成長物語などなど。先を知っているので飢餓感は抱かなくて済みそうだと安心しつつ(笑)、再読を兼ねてのんびり連続刊行を追いかけていこうと思います。