『Mistborn: The Well of Ascension』、邦訳版第3巻&完結編。いやはや、第一部のそれにも劣らぬ、怒涛の展開でした。「サンダースンの雪崩」恐るべし。
内容についての感想は、もう何を言ってもネタばれにしかならないような気がするんですが……とりあえず、第二部序盤から引っ張ってきた、「誰」が敵のカンドラに入れ替わられたのか、という謎の解答は「そうか、言われてみればその可能性も十分あったなぁ……!」と思いました。まだまだ読みが浅いです。まぁなんにしても、わんこかわいいよわんこ(お約束)
そのあとは、ルサデルでの戦いが……これまで一緒に戦ってきた仲間が斃れていくのが辛かったなぁ。つーか、海外の作家さんって物語展開で結構さっくりキャラ切り捨てるのか……?(本棚に並んでる「氷と炎の歌」とか「クシエル」を眺めつつ)
で、その山を乗り切ってこれでこの巻の波乱は終了かと油断していたら、「即位の泉」でのアレ。「いやー、それはヴィンが辛すぎるからやめてー!」と叫びたくなったですよ。しかし無情にも話は進み、「あああまた辛い場面が……!」と思っていたら、またどんでん返しが待っていて。うーむ、完全に作者の手の上で転がされてるなぁ。とにかく、この先ヴィンとエレンドが得た力をどのように用いていくのか。諸々の出来事に打ちのめされたセイズドは立ち直れるのか。そして、変貌してしまったマーシュの動向は……などなど、いろいろと気になることが多すぎる。
物語全体を見ても、王都ルサデルを巡る攻防はひとまず落着したものの新たな脅威が世に解き放たれてしまったという、思いっきり第三部へ続く!な幕引きのため、続きが気になって仕方がない。最終章となる「ミストクローク―霧の羽衣」(原題:『Mistborn: The Hero of Ages』)は9月翻訳開始ということですが、待ち遠しい……!