『銀砂糖師と黒の妖精 シュガーアップル・フェアリーテイル』[三川みり/角川ビーンズ文庫]

 第7回角川ビーンズ小説大賞・審査員特別賞受賞作。とりあえず買ってみるかなーと購入してみた。

 感想としては、かわいくまとまったお話だったなーと。少女小説というより、「フェアリーテイル」の名が示すとおりおとぎ話あるいは児童文学っぽい感じ。話の展開はどこまでも素直というかひねったものではないのでさっくり読める反面、多少物足りなくもあり。まぁ、ヒロインのアンの頑張りが好印象だったりとか、彼女に護衛として買われた捻くれ者の妖精のシャルが段々と彼女に心を開いていく流れとか、ほのかに生じる……な雰囲気とか、そのあたりで程よくニヤニヤ出来たので満足ではあります。

 一応、続きは書けなくもなさそうな雰囲気で幕になっているけれど、単体でさっくりまとまってるだけに続きが読みたいかと聞かれると……みたいな感じ。個人的には完全な新作の方を期待したいけれど、さてどうなるか。

作品名 : 銀砂糖師と黒の妖精 シュガーアップル・フェアリーテイル
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著者名 : 三川みり
出版社 : 角川ビーンズ文庫(角川書店)
ISBN  : 978-4-04-455007-3
発行日 : 2010/4/1

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