逆ハーラブコメ+退魔バトルファンタジー、「悪魔のソネット」第4巻。首都編となった今回は、退魔庁所属のユリアン出番増&いろいろ急展開な巻でした。
内容としては、レクスが急速に「人間らしく」なり、美形が苦手だったジャスティンも徐々に……とらぶ方面が一気に進展した印象。随所でとてもニヤニヤしました。エルデン&ルーナエとのやりとりも和んだ。あと、なんだかんだ苦言を呈しつつも面倒見のいい先輩なユリアンは、ジャスティンにいやいやいや!という勘違いをされたりトラウマになってる過去を抉られたりといろいろ大変な目にあってました。それにしても、明らかになったユリアンの過去は思ってたよりもひどかった。しかし、レーベル規制でいくらか緩和されてるような気がするというか、もしレーベルが例えば幻狼あたりだったらもっとエグい描写になったんじゃないだろうかこれ……と思った。
その一方で、わりとあからさまに何かありげだった某人たちの思惑がついに判明&実行されたり、まぁさすがにあのままでは終わらないだろうなーと思ってた「駄目っ子」(byあとがき)が復活したり、さらに終盤にはレクスがまさか……!という状態になったりと、お話的にもまさにクライマックス。栗原さんの作品は、何気に女性が強いよなぁ……と最後のジャスティンの姿を見て思った。
次巻でシリーズ完結、ということで。用意されたピースをどう組み立てて、物語の幕を下ろすのか。発売を楽しみに待ちたいと思います。