古都・甘味処巡り覚書(その十四)。

秋なので栗のお菓子を食べよう企画。京都で栗のお菓子といえばこれ!という人も多いだろう、「喜久屋」の栗の子(要予約)を買ってきました。
このお菓子も嘯月の生菓子等と同じく、鮮度が命。時間がたつにつれて、栗の風味よりも餡子の味が強くなっていくのです(お店でもらう注意書きにも「冷蔵庫へいれますと翌日迄日持致しますが風味は1/3になります」かいてあったりする)

「喜久屋」栗の子 栗の子・断面

一見ただのこし餡に見えるかもしれませんが、実はこし餡を使った栗餡です。その栗餡に細かくした栗を混ぜこみ、茶巾絞りにしてあります。

ここ2~3年ほど購入していなかったので、食べるのは随分久しぶり。そして、店主さんが代替わりされたと聞いていたので、記憶のそれと比べて味はどうなってるかなー、とちょっと不安に思ってました。実際に食べた感触でいえば、なんというか、作りが微妙に変わっているような気はするものの、しっとりなめらかな口あたりといい、口にしたとたんに広がる栗の風味といい、ちゃんと栗の子だなぁという感じでした(当たりまえだ) 栗のほっくりした素朴な味とこし餡の上品で控え目な甘さ。双方の絶妙なバランスが生み出す味を堪能しました。あとこのお菓子、一見餡子の固まりで重そうに見えるかもしれませんが、実際に食べると意外なほど軽かったりするんですよね。おかげで3つばかりを余裕でぺろりと平らげてしまったり……。

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