おなじくdeltazuluさんのところの記事に反応して。
『天使の歩廊 ある建築家をめぐる物語』[中村弦/新潮社]
第20回日本ファンタジーノベル大賞受賞作。淡々とした、しかしとても繊細な味わいの物語。
『シャングリ・ラ(上・下)』[池上永一/角川文庫]
掲載誌が掲載誌だったためか、キャラクターの個性と暴走具合は『テンペスト』を軽く上回る。とりあえず女性キャラが揃いも揃って強烈。あとモモコさん最高。
『柳生陰陽剣』[荒山徹/新潮文庫]
荒山作品未体験の人がいきなりこれを読むのはオススメしません(え) 最低でも『十兵衛両断』を読んであのノリを許容できた人なら、ネタと暴走数割増しの本作にれっつごー。内容は……えぇと、日本侵略を狙う悪の朝鮮妖術組織vs最強ヒーロー・柳生友景、みたいな。
あと、少女小説は……おむらよしえさんがすでに記事にされているか。
個人的に付け加えるなら、『死が二人を分かつまで』(全4巻)[前田栄/新書館ウィングス文庫]かなー。
永遠の時を生きる吸血鬼たちの愛憎物語なのですが、実質戦力0のはずの女の子の(精神的な)最強っぷりがとても楽しいです。