幻冬舎のファンタジーノベルス新創刊第1段。格好よさ気な表紙やあらすじ読んでなかなか面白そうかなーと思ったのでご祝儀購入してみた。
タイトルやあらすじから結構ハードそう&力を求める少女が成り上がっていく物語なのかなーとぼんやり想像してたのですが、少なくともこの巻では成り上がり系の展開ははなかったです。ハードさは……まぁハードと言えばハードだったかな?ぐらい。全体的には今回のテーマ的なものもあってか、堅実もしくは地味という印象が残りました。
登場人物では、あらすじでは主人公っぽいキアラは良くも悪くも今後の成長に期待、というところ。一方、ヒーローというか主人公格の一人?で一見昼行燈なアーダルベルトは、その実いろいろと黒いものを抱えてそうでなかなか面白い人でした。彼については、この先どういう風に謎が明かされていくのか楽しみです。あと、キアラの親友のリュリュと、アーダルベルトの幼馴染のリュディガーが、それぞれ案外良いキャラしててちょっとお気に入り。
キアラの兄の死を巡る事件はこの巻で解決しましたが、主にアーダルベルト関連で振り撒かれている謎や、そもそもタイトルにある「戴冠」という言葉に似合う展開になっていくのか等も気になるので、まぁとりあえず次巻も購入しようかなーとは思います。
作品名 : 魔女の戴冠 I
著者名 : 高瀬美恵
出版社 : 幻狼FANTASIA NOVELS(幻冬舎)
ISBN : 978-4-344-81389-2
発行日 : 2008/8/29