『絶代雙驕』邦訳第3巻。今回収録されているのは、双子の出生から悪人谷での小魚児の成長過程。原書では冒頭部分の、いわば序章に当たるあたりですね。……ちなみにどうでもいい情報ですが、原書は全127章構成で、41章までをほぼ消化済み。つまり、邦訳版は単純計算であと6冊ぐらいになるのかな?
感想。燕大侠が格好良くてほれぼれしました。この一冊は、ほとんどこの人が主役状態だよなーと思った。あと、後半に天下の悪餓鬼・小魚児の育て方実践講座もあり。まーなんというか、ああいう育て方されたら、そりゃああいう子になるよなぁと妙に納得。で、小魚児の成長過程ということで、当然彼の育ての親となる十大悪人の5人が登場するわけですが。とりあえず、みんな個性が強いなぁと改めて思いました(←あれを個性の一言ですませるな) 彼らの燕大侠への仕打ちは、彼らなりの立場や言い分があるとしても正直許せないものがあるんですが、曲がりなりにも小魚児の育ての親だし、その接し方とか見てるとなんとなく憎みきれないんですよねぇ……それに第一(以下今後のネタばれにつき自粛)ですし。
それにしても、原書と構成変えた理由はやっぱりよくわからない。この部分、2巻までの部分にかかる前フリも結構あるのに。
さて、次は2巻の続き。青年に成長した双子に、一体どのような運命が待っているのか。あの人やこの人の再登場はもちろん、未だ出番待ちの人たちの顔見せも楽しみにしつつ、続きを待とうと思います。