庶民派少女ミレーユと、おかしな連中たちの繰り広げる王道ラブコメ、第4巻。
今回の内容は、遠戚の令嬢と一緒に劇団を結成することになってしまったミレーユと、シアラン公国がらみの種まきやら何やらという感じでしょうか。話そのものは一休憩、あるいは次巻から始まる新章の準備段階という感じだったのですが、それはそれとして相変わらず笑えるし面白かったです。
ゲストのシャルロットは最初の登場からその個性的な性格が印象的でしたが、表面的な部分だけでなく話が進むにつれて見えてくる内面等もなかなかに魅力的なキャラで、終盤の展開も素直に良かったなぁと思いました。逆にメインカップルの片割れリヒャルトは今回猛アタックしているんですが……ミレーユもうちょっと自覚してあげようよとか、リヒャルトもそこまで押すなら最後まで押そうよとか言いたくなってしまいました(笑) それ以外では、ようやくミレーユとフレッドの入れ替わりに気がついた第二王子が本格参戦か?とかフレッドとセシリア王女の関係も気になるよなぁとか、ヒースの目的ってなんだろうとか、あれこれ気になるところ。
さて、次からは新章突入ということで、そろそろシアラン関係もまとめに向かっていくのかな。ミレーユとリヒャルトの恋の行方も含めて一筋縄ではいかなさそうですが、どうなる事やら。
作品名 : 身代わり伯爵の決闘
著者名 : 清家未森
出版社 : 角川ビーンズ文庫(角川書店)
ISBN : 978-4-04-452404-3
発行日 : 2008/4/1