『オペラ・メモーリア 祝祭の思い出』[栗原ちひろ/角川ビーンズ文庫]

 薬師のカナギと謎の詩人ソラ、そして元暗殺者の少女ミリアンの3人、そして彼らと関わる人々の繰り広げる物語「オペラ」シリーズ、第7巻。今回は、雑誌「The Beans」掲載分と書き下ろし分の計7編を収録した短編集。

 どの作品も笑いあり涙あり(?)で、素直に面白かったです。中でも、カナギとソラ、ミリアン3人の旅路は、本編ではもうおそらく見ることができないだろう情景だけに、懐かしくもあり多少切なくもあり。……まぁでもしかし、この3人が揃うとなぜかもれなくボケツッコミの漫才状態になるので、しんみり気分は長続きしなかったですが(笑) リュリュとデクストラの出会いの物語は、最後の幸せそうな2人の姿にほんわり。
 表題作にもなっている「メモーリア」は3つの短編で構成されたバシュラールの過去編。詩人との因縁がこれで明らかになりましたが……これは、バシュラールが執着するのも無理はないかも……と妙に納得。あまりに非人間的な詩人の姿が薄気味悪い。本編でも得体の知れない人ではありますが、それでもカナギたちと過ごすうちに確実に変わっていたんだなぁと、「リトゥラット」での絵の違いのことも併せて思いました。

 さて、次巻はいよいよ本編最終巻。果たしてどのような結末が待っているのか。楽しみに待ちたいと思います。

作品名 : オペラ・メモーリア 祝祭の思い出
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著者名 : 栗原ちひろ
出版社 : 角川ビーンズ文庫(角川書店)
ISBN  : 978-4-04-451407-5
発行日 : 2008/1/1

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