後見人の叔父により、家名目当ての貴族の元に嫁がされることになった没落貴族のアリシア。ところが、結婚式の最中に新郎が急死。そのために『死神姫』と呼ばれるようになったアリシアに、あるとき再婚話が持ち上がる。相手は成りあがりの新興貴族で、とかく噂のある公爵ライセンだった――。
第9回えんため大賞ガールズ部門奨励賞受賞作。題名に惹かれて購入。
勝手にシリアスだと思ってたのですが、実際はコメディでした。裏表紙のあらすじに書いてあるように「軽快」だったかといえばちょっと微妙だった気もしますが、ヒロインのアリシアを筆頭にクセのある&変人ぞろいの登場人物たちの繰り広げるやりとりがおかしかったです。ハイテンションまではいかないけど妙なテンションが楽しいというか、そんな感じ。
難を言えば、展開が唐突に感じるところが多かったことかな。状況やらがころころ変わるのは、まぁ喜劇的といえなくもないけど、問題が持ち上がっても結構あっさりクリアしてしまったりするのが、ちょっと物足りなかったかなーと。
ともあれ普通に楽しく読めました。次回作にも期待してます。
作品名 : 死神姫の再婚
著者名 : 小野上明夜
出版社 : ビーズログ文庫(エンターブレイン)
ISBN : 978-4-7577-3744-0
発行日 : 2007/9/15
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