『身代わり伯爵の結婚』[清家未森/角川ビーンズ文庫]

 父親に引き取られ伯爵となった双子の兄の身代わりを務めるハメになる庶民派少女ミレーユと、おかしな連中たちの繰り広げる王道ラブコメ、第2巻。

 1巻同様、ベタというかお約束というかなネタと展開。正直、メインとなっている話の筋は王道すぎて物足りなさもありましたが、キャラの個性の強さ(むしろ強すぎるぐらい)に引っ張られて読み進めるうちに、細かいことはまぁいいやという気分になってしまいました。それにしても、この王宮の変人率の高さは異常だ。前巻では出番が少なかったせいか真人間だと思っていた王太子妃もアレだったものなぁ(笑)
 あと、1巻では砂を吐くほどじゃないと感じていたらぶ度が何気に急上昇。つーか、天然同士なのでカップル成立こそしてませんが、傍から見てるとバカップル以外の何物でもなくないですかこの二人。

 真面目なところでは対外関係でいろいろありそうですが、それよりなにより王宮の変人たちを相手にしたミレーユの奮闘記がまた読めるといいなーと思います。とりあえず、ミレーユの正体に気がついたら横槍入れてきそうですな。

作品名 : 身代わり伯爵の結婚
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著者名 : 清家未森
出版社 : 角川ビーンズ文庫(角川書店)
ISBN  : 978-4-04-452402-9
発行日 : 2007/7

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