『BLACK BLOOD BROTHERS (S)4 -ブラック・ブラッド・ブラザーズ短編集-』[あざの耕平/富士見ファンタジア文庫]

 吸血鬼と人間の共存地帯『特区』を舞台にした吸血鬼と人間たちの物語、「BBB」シリーズ短編集第4巻。

 作中時間では、長編5巻以後6巻以前。カンパニーをクビになったミミコのフリーター編(限りなく無職に近い)というか受難編というかクイーンM編というか(笑) 長編ではあれだけシリアス展開で魅せてくれたのに、短編はこれですかと思わず言いたくなりました。いや、面白かったですけど。
 しかし、ミミコがただ駄目人間と化す(←酷)だけでは終わらず、こういうところが本編での活躍に繋がっていくんだなーと思わせる描写もあり、そういう意味でも面白く読めました。まぁ、まだまだ苦労は続くようですが頑張れミミコ(←超適当な応援)

 過去編となる「暗き森の奥で」は、第二次大戦中のドイツでの話。徐々に香港に至る道筋が見えてきた感じです。あと、某呼び名が「靴」の古血の暗躍振りに、もうこの吸血鬼がラスボスでもいいんじゃないかとちょっと思った。

作品名 : BLACK BLOOD BROTHERS (S)4 -ブラック・ブラッド・ブラザーズ短編集-
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著者名 : あざの耕平
出版社 : 富士見ファンタジア文庫(富士見書房)
ISBN  : 978-4-8291-1943-3
発行日 : 2007/7

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