ライトノベルらしくない表紙が目を引く第13回電撃小説大賞、大賞受賞作。まぁ電撃の大賞ならよほどでない限り外さないだろうと、とりあえず購入してみました。
今にはじまったことでもないけど、電撃は間口が広いというかなんというか。(個人的にイメージする)電撃文庫らしくない、むしろ良くも悪くも児童文学っぽい作品だなぁ、というのが読了後の第一印象。
展開は基本的に王道で、キャラクターは基本的に善意の人で。悲惨な境遇に疲弊し絶望の中にいたミミズク、そして彼女と関わった夜の王や王国の人々それぞれの再生を描いた非常に「良い話」だとは思うのですが、こちらの予想を外してくる部分が一つもなかったのでそういう意味では面白みに欠けたかも。……とかいいつつ、要所要所の場面ではボロ泣きしてたわけですが。涙腺弱いんですよ私……
作品名 : ミミズクと夜の王
【 amazon , BOOKWALKER 】
著者名 : 紅玉いづき
出版社 : 電撃文庫(メディアワークス)
ISBN : 978-4-8402-3715-4
発行日 : 2007/2/10