『始まりのエデン -新たなる神話へ-』[榎田尤利/講談社X文庫ホワイトハート]

 カタストロフィー後に形成された歪な支配体系と対峙する二人の若者とその仲間たちの物語、ついに完結。

 …………………………ダ、ダメージが予想以上に大きい。いや、バッドエンドも(話の流れ的に自然であれば)好きだし、そもそもバッドエンドというほどではないと分かっているんですが。それでも、精神的にかなりきつかった。皆揃って幸せになって欲しかったよー(涙)
 えーと、話的にはちょっと急展開というかあれこれ端折りすぎだったような。地の文の説明で流すだけじゃなく、過程ももう少し書いて欲しいなーと思う部分も多々あったのが少し残念。しかし、フェンの回想や行動はいちいち泣けて困りました……。ラストシーンなんかもう号泣。

 変わり始めた世界で、生き残った人々はどう生きていくのか。もはや語られることはなく想像をめぐらすことしか出来ませんが、願わくば、彼らが残した多くのものが生かされる、そんな世界が創られていきますように。

作品名 : 始まりのエデン -新たなる神話へ-
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著者名 : 榎田尤利
出版社 : 講談社X文庫ホワイトハート(講談社)
ISBN  : 978-4-06-255936-2
発行日 : 2007/2/2

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