これまで読まず嫌いというか、読もうと手を出したシリーズ1巻目の(思い出すのも頭が拒否してるぐらい嫌なので削除)に挫折、さらに刷り込み状態で苦手意識を持ってしまったためにこれまで手を出し損ねていた作者さん(ちなみに、別名義の作品は問題なく読んでたりする) 新シリーズということで、「別名義は平気だし! そもそも毎回アレが出てくるわけないしっ!」と自分に言い聞かせつつ購入してみた1冊(←前振りが長すぎです)
感想。思い切って購入した甲斐もあったというべきか、思っていたより土台のしっかりした中華風ファンタジー&ボーイミーツガールモノで、好みの設定が盛りだくさんだったという贔屓目を差し引いてもなかなか面白かったです。
設定などはあとがきで「ベタな作品」にしようとしたと自ら書かれているだけあってわりと王道中の王道だったりするんですが、場面の描写や話の組立など見せ方が上手いというか。読んでてある程度展開は予想できるんだけど、それでも素直に続きが気になってくるという感じでした。
さて、今回はメイン二人の出会い(+各登場人物の簡単な紹介)を描いたシリーズ導入編といった趣でしたが、この先彼らがそれぞれの運命に対峙していく中でどのように互いと関わっていくのか、楽しみなところです。
作品名 : 旋風天戯 ~出逢ってはいけないふたり~
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著者名 : 瀬川貴次
出版社 : 集英社コバルト文庫(集英社)
ISBN : 978-4-08-600867-9
発行日 : 2006/12/22