『がるぐる!(下) Dancing Beast Night』[成田良悟/電撃文庫]

 無法都市と化した人工島を舞台に繰り広げられる「越佐大橋」シリーズ完結編の後編。
 内容は一言で言うと、「島」に集った変人狂人全員集合&大乱戦、というところでしょうか。いつもどおり、どこか狂った連中の繰り広げる大騒動と刻々と変化していく状況の描写等は面白かったです。面白かったですが、それだけに前編発売から間が空いてしまったため脳内テンションを保てていなかったのは残念だったなぁ、と。前編の直後に読めていたら、もっと楽しかったと思うのですが。
 細かいところを気にしだすとちょっと「ん?」と思ったりする部分も無きにしも非ずですが、この人の作品に関してはB級映画を楽しむ感覚で読むのが正しいだろうからその辺はスルーの方向で。あえて一つだけ言うなら、もう少し狗と戌が活躍してくれても良かったと思う……つーか葛がいろんな意味で強すぎ。
 ともあれ、この巻にて長編は完結となりましたが、どうやら短編の予定があるようで。この無茶な連中を使ってどんな話が展開されるのか、ちょっと気になるところです。

作品名 : がるぐる!(下) Dancing Beast Night
    【 amazon , BOOKWALKER
著者名 : 成田良悟
出版社 : 電撃文庫(メディアワークス)
ISBN  : 978-4840234313
発行日 : 2006/5/10

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