『絆 山田浅右衛門斬日譚』[鳥羽亮/幻冬舎文庫]【amazon ・ boople ・ bk1】
『平安ぱいれーつ 因果関係』[如月天音/新書館ウィングス文庫]【amazon ・ boople ・ bk1】
『姫君返上!』[和泉統子/新書館ウィングス文庫]【amazon ・ boople ・ bk1】
『モノレールねこ』[加納朋子/文春文庫]【amazon ・ boople ・ bk1】
『戦争の法』[佐藤亜紀/文春文庫]【amazon ・ boople ・ bk1】
『鬼ヶ辻にあやかしあり3 座敷の中の子』[廣嶋玲子/ポプラポケット文庫]【amazon ・ boople ・ bk1】
2009年7月の購入予定。
毎月恒例、購入ほぼ確定組の自分用備忘録。
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『レディ・ガンナーと虹色の羽』[茅田砂胡/角川スニーカー文庫]
暴走お嬢様と愉快な仲間達の冒険物語、約3年ぶりの第5弾。今回は《蜥蜴》のベラフォードの亡母の故郷にからんだあれこれ。
他の異種人類とほとんど交流を持たず、実在を知らないものも少なくない《南天極楽鳥》の一族だったベラの母。その集落で20年に一度行われる祭祀を前に、混血ながらその色彩豊かな羽のために神代(候補)としてベラが選ばれてしまったことから物語が始まります。キャサリンたちも客人として集落に滞在することになったものの、その独特の慣習や価値観に違和感を覚えて……という展開で、いつもどおり水戸黄門的勧善懲悪なノリは健在。差別やなんやと重めの問題を問答無用で打ち壊していくお嬢様たちの活躍ぶりはたまに引っかかることもあるけれど、読んでいる最中はなんだかんだと普通にワクワクできるし面白いなーと思います。
基本的に大目標がない(だろう)シリーズですし、また思いだした頃に続刊が発売されると良いなぁと思います。
『マギの魔法使い 魔法使いは決断中!』[瑞山いつき/角川ビーンズ文庫]
それぞれの事情から、世界を統べる「ウィザード」のいる都・マギを目指して旅をする白魔女見習いの少女エメラルドと仲間たちの物語、最終巻。
「思っていたよりもSFな設定だったのね」とか「もう少しこの辺のエピソードをつっこんでほしかったなぁ」とか読後にいろいろ思ったことはあるものの、エメラルドたちの一大冒険&恋物語としては綺麗なハッピーエンドに終わってほっと一安心という感じでした。
以下、登場人物について思ったことをつれづれと。エメラルドは、数々の真実と自分の気持ちに悩みながらも、状況に流されるだけでなく自分で進む道を見定めようとする意志の強さ、精霊たちを前にして数々の言葉がいかにも「らしく」て。本当、最後までしっかりもののヒロインだった。一見よくある逆ハー設定なんだけれど、彼女の場合は仲間たちの大半に友愛含む好意を持たれているのもこれまでの行動で勝ち取ってきたものだと納得できるのがいいよなぁと少ししみじみした。シリーズ当初のエメラルドへの冷淡な態度はどこへやら状態になったウォレスは、自身の死を割り切っている一方でエメラルドに想って揺れる心が切なくて良かった。あと、トト、ラグナ、ハルベルトといった旅の仲間たちは、皆格好良すぎだってば!というぐらい見せ場があったし。加えて、エメラルド一行だけでなく、最後まで話に関わった登場人物たちには何某かの役割が用意されていたりしたのも、なかなか上手いというかいい感じだなぁと思いました。
巻末の後日談は、イラストと併せて破壊力抜群。ちょっとラグナあんたなにしれっと!とか思ったけど、皆あの後も元気にやってたんだろうなぁとほのぼのできてよかった。エメラルドのかわいい意趣返しとウォレスの嫌みのような惚気にもニヤニヤできて満足。次作品も楽しみに待とうと思います。
0906購入メモ(その1)。
『レディ・ガンナーと虹色の羽』[茅田砂胡/角川スニーカー文庫]【amazon ・ boople ・ bk1】
『マギの魔法使い 魔法使いは決断中!』[瑞山いつき/角川ビーンズ文庫]【amazon ・ boople ・ bk1】
『夜来香幻想曲 約束の街と恋の招待状』[ひずき優/集英社コバルト文庫]【amazon ・ boople ・ bk1】
『風花の里』[佐々木丸美/創元推理文庫]【amazon ・ boople ・ bk1】
『鹿鼎記7 故郷再び』[金庸/徳間文庫]【amazon ・ boople ・ bk1】
『華の皇宮物語』[剛しいら/ティアラ文庫]【amazon ・ boople ・ bk1】
『三国志外伝 貂蝉記翡翠の翼(上)』[藤水名子/ぶんか社文庫]【amazon ・ boople ・ bk1】
『三国志外伝 貂蝉記翡翠の翼(下)』[藤水名子/ぶんか社文庫]【amazon ・ boople ・ bk1】
『歌舞伎キャラクター事典』[荒俣宏/PHP文庫]【amazon ・ boople ・ bk1】