1007購入メモ(その1)。

『S RED ザ・スニーカー100号記念アンソロジー』[吉田直 他/角川スニーカー文庫]
『シスター・ブラックシープ 悪魔とロザリオ』[喜多みどり/角川ビーンズ文庫]
『佐和山物語 時の花嫁とはじまりの歌』[九月文/角川ビーンズ文庫]
『悪魔のような花婿』[松田志乃ぶ/集英社コバルト文庫]
『夜の虹 灰色の幽霊』[毛利志生子/集英社コバルト文庫]
『月虹の鏡 孤蝶の園の寵姫たち』[夢野リコ/集英社コバルト文庫]
『竜の夢見る街で3』[縞田理理/新書館ウィングス文庫]
『天涯のパシュルーナ 3』[前田栄/新書館ウィングス文庫]
『神曲奏界ポリフォニカ ダン・サリエルと真夜中のカルテット』[あざの耕平/GA文庫]
『アルビオンの夜の女王 銀弾の君と炎の呪縛』[木村千世/B’s-Log文庫]
『海が愛したボニー・ブランシェ』[緑川愛彩/B’s-Log文庫]
『子守り魔王と姫騎士団長 ~緑眼の咎人~』[夕鷺かのう/B’s-Log文庫]
『佐藤さとる童話集』[佐藤さとる/ハルキ文庫]
『ハル、ハル、ハル』[古川日出男/河出文庫]
『小さき花々』[吉屋信子/河出文庫]
『江戸情話集(新装版)』[岡本綺堂/光文社文庫]
『みならい忍法帖 応用篇』[宮本昌孝/集英社文庫]
『玉精公記』[大石直紀/小学館文庫]
『白鳥異伝(上・下)』[荻原規子/徳間文庫]
『天冥の標3 アウレーリア一統』[小川一水/ハヤカワ文庫JA]
『踊る陰陽師 山科卿醒笑譚』[岩井三四二/文春文庫]
『ザ・万歩計』[万城目学/文春文庫]
『一鬼夜行』[小松エメル/ポプラ文庫ピュアフル]
『六人の兇王子II サーリフの宴』[荻野目悠樹/幻狼FANTASIA NOVELS]
『ふたりの距離の概算』[米澤穂信/角川書店]
『善人長屋』[西條奈加/新潮社]
『西の国の物語』[諏訪緑/flowersフラワーコミックスα]
『ジゼル・アラン Vol.1』[笠井スイ/BEAM COMIX]
『ドリフターズ1』[平野 耕太/YKコミックス]

前回に続いて20冊超えて流石にアレなのでオンライン書店へのアフィリエイト・リンクは省略。
……購入本メモ、つけるならつけるでもう少し短い間隔にしないとなぁ、とちょっと反省した。
ああそういえば、『山田風太郎明治小説全集全14巻セット(化粧函入り)』がamazonに続いてbk1でも取り扱いが開始されたようです。(宣伝宣伝)

『天涯のパシュルーナ 3』[前田栄/新書館ウィングス文庫]

 独自の信仰と文化を持つ山間の小国で、生後間もなく行方不明となった第一王子(候補)に仕立て上げられた少年(本人やる気なし)と周囲の人々が繰り広げる王道ファンタジー、第3巻。

 感想。本人は相変わらず王様になるつもりは欠片もなくてなんとか逃げ出そうとしているのに、行動すればするほど墓穴を掘りまくるトゥラルクがとても気の毒で笑……涙を誘いました(棒読み) しかも、その行動力とか思い切りのよさとか、まぁとにかく本人の資質に惹かれるファン(違)も急増して、つくづく主人公体質な主人公だなー、と思ったり思わなかったり。現状も周囲の評価もトゥラルク本人には全くもって不本意なことでしかないでしょうけど、まぁもう諦めなよ、みたいな(適当)
 前半は伯父に当たる貴族の暗殺計画を防げ!な内容で、わりと2巻と同じく軽く読めるノリの話だったのですが、後半は急展開。展開としてはある意味王道なんだけど、書き下ろしも含めて少ない出番で描かれた人柄が魅力的だっただけにやはり退場は残念だなぁ……。

 ともあれ、思いがけずに訪れた激動の最中、いよいよ第一王子が決定したのですが、それで話がまとまるかといえばそうスムーズに話は進まないようで。次巻で行われる試練とやらがどんなものなのか、そして第二王妃陣営の次の動きは……etcetc。4巻ではどんな展開になっていくのか、とても楽しみです。……ロマンス成分はもう諦めたけど、アーミルのお姉ちゃんとかちょっとだけでも出てこないかしら。

作品名 : 天涯のパシュルーナ 3
    【 amazon , honto
著者名 : 前田栄
出版社 : 新書館ウィングス文庫(新書館)
ISBN  : 978-4-403-54155-1
発行日 : 2010/7/10

『六人の兇王子II サーリフの宴』[荻野目悠樹/幻狼FANTASIA NOVELS]

 秘密結社によって「世界を滅ぼす」兇王子の一人として養育されながら、とある出来事をきっかけに結社から離反、残り五人の兇王子と死闘を繰り広げる青年・ギヴァの苦闘記第2巻。コバルトから2分冊で発売されていた『サーリフの宴』『サーリフの洗礼』が改稿・再構成のうえ、一冊にまとめられています。

 で、コバルト版を手放してしまっているので記憶との照合になるのですが、さすがに2冊を1冊にまとめただけあって、大筋は一緒ながらも展開がだいぶ圧縮されていたような印象。あと、表現が地味にマイルドになってたような気がなきにしもあらず。……それでも十分酷いことには違いなかったですけどね! サーリフは記憶と同じく変態王子だったし。ゲスト女性陣の扱いがアレなのは……まぁ、サーリフの能力的に仕方がないか、と思わず遠い目。しかしそれにしても、彼女とか彼女とかがああいう役回りになるあたりは展開知ってても「いやほんと、よくコバルトで出してたよなこれ……」と改めて思いました。あとはとりあえず、ギヴァは本当女難だよな、とか、アンナ・マリアはやっぱり強いなぁとか、アンドレッティもこれからまたやっかいな目に遭いそうだな……とか、そんなことをつらつらと思った。

 さて、とりあえずこの巻で既刊は消化。以前からの読者としては、この続きが発売されるのかがとても気になるところですが、どうやら秋には完全新作「ヴァキオの嵐」が発売決定している模様。今度こそ完結まで読めると思うと、なんだか感慨深いなぁ……と思ったりしつつ。とりあえず発売を楽しみに待とうと思います。

作品名 : 六人の兇王子II サーリフの宴
    【 amazon , BOOKWALKER , honto
著者名 : 荻野目悠樹
出版社 : 幻狼FANTASIA NOVELS(幻冬舎)
ISBN  : 978-4-344-81984-9
発行日 : 2010/6/30