「テスタメントシュピーゲル」kindle連載3~4回目の感想です。気をつけてはいますが、ネタバレ注意。
“『テスタメントシュピーゲル 2』kindle連載第3~4回[冲方丁]” の続きを読む
『薬屋のひとりごと』[日向夏/ヒーロー文庫]
花街の薬師として生計を立てている猫猫は、うっかり人攫いに捕まって後宮に売り払われてしまう。そばかすだらけの器量では間違っても帝の目に留まるはずはなく、下働きとして何事もなく年季があけるのを待っていた彼女だが、ある日、帝の御子たちが病に伏していることを知って……
本屋で見かけて、何気なく手にとった一冊。「小説家になろう」でのWEB連載→単行本化を経ての、今回の文庫化のようです。装飾の少ない素っ気ないぐらいの文章ですが、テンポがいいのかさくさく読めました。
宮廷ミステリ&ラブコメ? 自分の体を使った実験もいとわないの毒マニアの主人公が、宮中の陰謀になんのかんのと関わっていく羽目に、という筋立て。後宮という小さな世界で様々な事情や思惑が煮詰まって騒動や事件が生まれていく、その結末を猫猫のドライな視点で見届けていく感じが巧いというか面白かったというか。
あと、メイン登場人物のキャラ付が楽しい。どこまでもマイペースに宮中を闊歩する(本人は控えてるつもりだろうけど、なんかそんなイメージが)猫猫と、彼女の才能を見出し最初は利用するつもりで近づいたはずが……な宦官(となってるけど本人視点では地の文ですらそう自称してないし、途中の描写からして、ですよね多分)の壬氏のなんとも奇妙な距離とちょっとずれた掛け合いがなんだか笑えました。壬氏頑張れ。他、登場する帝の妃たちもなかなか魅力的な人が多くて良かったですね。
WEBで続編連載中らしいので、そのうちそちらも書籍化するといいな。
『テスタメントシュピーゲル 2』kindle連載第2回[冲方丁]
「テスタメントシュピーゲル」kindle連載2回目の感想です。気をつけてはいますが、ネタバレ注意。
“『テスタメントシュピーゲル 2』kindle連載第2回[冲方丁]” の続きを読む
『テスタメントシュピーゲル 2』kindle連載第1回[冲方丁]
テロの脅威に晒されている都市・ミリオポリスで戦い続ける少女たちの物語、「シュピーゲル」シリーズ完結編と銘打たれ、1巻の発売から約5年。kindleでの連載という形でいよいよシリーズ再開です。
連載完結後にスニーカー文庫であらためて文庫版が発売されるということなのですが、我慢できずに連載で読んでいくことにしました。ついでなので、極力ネタバレしないように気をつけつつ短めの感想書いていこうと思います。
あとの楽しみにしたい方も多いでしょうから、畳んでおきます。
“『テスタメントシュピーゲル 2』kindle連載第1回[冲方丁]” の続きを読む
もそもそ再起動中。
半年以上ぶりの更新になりました。どうもお久しぶりです。
ツイッターではほぼ毎日遊んでたりゲームしてたりもちろん本を読んだりもしてたんですが、なぜかなかなか感想を書く気分にならず。たまに下書きしてもしっくりこなくて破棄を繰り返し、気がつけばずいぶんと長い間サイトを放置してました……。
でも、今回久しぶりに感想書いたらやっぱり楽しかったんで、今後はほどほど更新を心がけたいと……あまり気負うとまたつまづきそうなので、まあ、のんびりやっていきたいと思います。