『風の王国 目容の毒』[毛利志生子/集英社コバルト文庫]

 唐代、異民族に嫁いだ文成公主の人生をベースにした物語、8冊目にして久方ぶりの本編。タイトルから史実展開突入を予想していたのですが、別にそう急展開というわけでもなく、個人的には拍子抜け。

 一読して真っ先に思ったことは……あはははははははははははは。まぁ、あまり深く考えないでおきます、うん(←覚えている範囲の知識と現在の展開とを検討した結果、あまり愉快でない未来図を想像してしまったらしい)
 えーと、細かい事はさておき、今回の話。『月神の爪』で不在だったティツン妃が登場。あとは、いつもどおり暗殺騒動に巻き込まれてみたりとか、そんな内容。まー、なんというか、前回に引き続き今回の悪人たちも割とどうしようもなかったですねぇ(←一言ですませるなそこ)
 そういえば、宗教関係の話が(そんなにつっこんだものではないにしても)出てきたのは、今後を睨んだ布石なのか、それとも文成公主の逸話に倣った演出なだけなのかがちょっと気になるところ。

 地味ーに作中時間が進み続ける中、いろいろな人間関係が明らかになったり新たな関係が生じたりしていますが。ここからどのような展開をみせるのか、続きが楽しみです。

作品名 : 風の王国 目容の毒
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著者名 : 毛利志生子
出版社 : 集英社コバルト文庫(集英社)
ISBN  : 978-4-08-600787-0
発行日 : 2006/6/30

「イラスト買い」ならぬ「タイトル買い」。

ぼけーっとbk1で新刊のチェックをしていたら、思いっきり興味を惹かれるタイトルを発見。作者名を見てみると、以前なかなか良い感じの作品を書かれていた作家さん。それだけなら迷わず買うのですが、BL混在レーベルというのが悩みどころで……結局購入しましたが、面白ければいいなぁ。

風邪引いた。

例によって例の如く発熱中。昨日やたら眠かった&だるかったのはこのせいか……。とりあえず、今日もとっとと寝ます(ふらつきながら退場)

『銃姫7 ~No more Rain~』[高殿円/MF文庫J]

 「銃姫」第7巻。そろそろシリーズ当初の目的を忘れつつある今日この頃。別にいいけど。
 で、今回はいよいよ灰海を舞台にスラファトと流星軍の正面衝突が始まったのですが。あちらこちらで立ちまくってた死亡フラグはあえて見ない振りをするにしても、結構容赦ない展開で。一体ここからどういう具合に戦争が推移していくのか。現状ではよほどの奇跡でも発生しない限り壊滅という結果になりそうですが、はてさて。
 登場人物がらみでは、やっぱりエルウィング関係の動きがいちいち気になりました。途中の描写では「……まさか喰った……?」と思ったりしましたが、さすがにそれは違っていたのでまずは一安心。しかし、アンがあれを手にしたことは今後何かの引き金になるのかと思ったら、最後になって愛するセドリック(+その他大勢)にその本性を見られてしまったわけで。次巻冒頭ではどんな展開が待ち受けているのか、楽しみなような恐ろしいような。あと、過去キャラたち勢ぞろいとまではいかないけれど、何名かが再登場。しかし、彼が登場したときには嬉しいというよりもまず吃驚しましたよ。つーか何であなた普通に生きてるんですかと(苦笑) ああ、忘れるところだったけどスラファトの事情もいろいろ酷いですね。それにしても、あの思想は同意しかねますが。
 次巻でこの会戦は終結する模様ですが、登場人物たちの行く末も含め一体どんな結末となるのか、楽しみなところです。

作品名 : 銃姫7 ~No more Rain~
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著者名 : 高殿円
出版社 : MF文庫J(メディアファクトリー)
ISBN  : 978-4-8401-1556-8
発行日 : 2006/6