『よつばと! 6』[あずまきよひこ/電撃コミックス]

元気いっぱいの女の子・よつばが、とーちゃんをはじめ周囲の大人と過ごす何気ない日常を描いたシリーズ、第6巻。
夏休みが終わって、風香や恵那は出番が減るだろうしどうなるのかなーとちょっと不安に思ってたのですが、これまでと雰囲気ほとんど変わってませんでした。相変わらず、和む。

さて今回は、よつばがはじめて買ってもらった自転車がどこかで話に絡んできてた感じ。中でも、よつばの一大冒険となったぎゅうにゅうはいたつは、よつばが全く気がついてなくても読んでるこっちは「ああ危ない!」とドキドキするコマが紛れ込んでいたり、子供目線で見るとそうなるのかーという表現が随所にあったりで、いろいろと面白かった。最後、普段はちょっといい加減そうというか抜けてるっぽい印象のとーちゃんが、しっかりお父さんしてたのも良かったし。あ、あと自転車買うときのひげもじゃとのやりとりが面白かったです。つーかひげもじゃは初対面の子相手にノリがいいよな。

作品名 : よつばと! 6【bk1】
著者名 : あずまきよひこ
出版社 : メディアワークス(電撃コミックス)
ISBN : 4-8402-3702-6
発行年月 : 2006.12

嗚呼、無情。

続刊がいつか発売されることを信じていたコバルト文庫の「癒しの手のアルス」シリーズですが、どうやら打ち切りを喰らったことが確定(鬱)
えーと、あれってかなりとんでもない場面(個人的認識ではDクラ3巻のヒキと同レベル)で終わってるのですが、救済措置なしですか……?
わーん、この際どんな駆け足展開でもいいからちゃんと完結させてよー。あと1冊ぐらい作者さんに書かせてあげてよー。コバルト編集部の意地悪ー。
こうなったらビーンズとかB’s-LOGとかルルルとか、とにかくどこかに移籍して、なんとか続きを書いて欲しいと思いますが、コバルトってよっぽどの人気作家でもない限りそういうのに厳しいしと朝香さんで実証済みだし。でもやっぱり読者としては続編を望んでしまうのですよ(T_T)

『エパタイ・ユカラ 愚者の恋』[高丘しずる/B’s-LOG文庫]

 B’s-LOG文庫創刊第3弾。東西に分割された近未来の日本を舞台にした、ある少女の恋と波乱の人生を描いた物語。今回の話は、主人公の黎良の波乱の人生を決定づけた出会いと事件を描いた、序章部分という感じでしょうか。

 世界設定関係は脇が甘いというか、いやそれはちょっといくらなんでも、と思う部分が多いのですが(つーか、いっそ異世界設定にしちゃ駄目だったのだろうかと思わなくもない)、登場人物周辺の設定はなかなか。特にそれぞれの表現方法で主人公・黎良を大事に思ってくれている親友たちが皆いい子で。作中での描写は勿論、彼女たちが過ぎ去った時間を懐かしむように、あるいは慈しむように語る様子に、この後の黎良の立場を想像してはちょっと切ない気分になったりしました。あと、黎良の初恋相手に関しては裏表紙で軽くネタバレしてくれてることもありますし予想の範囲内ではありましたが、終盤はそこからああいう風に話を持っていくのか、という感じでしたね。

様々な想いから黎良が選ぶことになった道。波乱が約束されたその道を歩く中で、果たして彼女はこの先どうなっていくのか。続きが素直に楽しみです。

作品名 : エパタイ・ユカラ 愚者の恋
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著者名 : 高丘しずる
出版社 : ビーズログ文庫(エンターブレイン)
ISBN  : 978-4-7577-3066-3
発行日 : 2006/12/15

『ナハトイェーガー ~菩提樹荘の闇狩姫~』[涼元悠一/GA文庫]

 日本ファンタジーノベル大賞優秀賞及びコバルトノベル大賞受賞者で、各出版社から1作ずつ作品を出してからはギャルゲーのシナリオライターをしていたという、ちょっと変わった経歴の作家さん。久々の小説新作ということで、とりあえず購入。

 さすがに物語を作り上げるのは上手いなーというのが読了後の感想。話そのものは、登場人物紹介編もしくは導入編とでもいうべきか。フレイヤの持つ力の詳細などを含めて根幹に連なる設定の多くが伏せられているので、いまひとつ曖昧というか盛り上がりに欠ける印象なのですが(つーか真面目な話、今回収録されてる話って内容はほとんどない気がする)、友人たちと過ごす極普通の日常生活とふとしたときに表に出てくる非日常の雰囲気の描写は良い感じだし、主人公をはじめとする女の子同士の賑やか(&ちょっと妖しげ)なやりとりも普通に面白かったです。
 で、あとがき後に用意されていた掌編は次巻以降への伏線なのでしょうか。なかなか異様な雰囲気の漂う話でしたが、これがどのようにフレイヤたちに絡んでくるのか、ちょっと楽しみ。

 どうでもいい独り言。ついでというのもなんですが、『青猫の街』も復刊・文庫化してくれませんかねぇGA文庫さん(新潮社は多分やる気ないだろうし)

作品名 : ナハトイェーガー ~菩提樹荘の闇狩姫~
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著者名 : 涼元悠一
出版社 : GA文庫(ソフトバンククリエイティブ)
ISBN  : 978-4-7973-3781-5
発行日 : 2006/12/14

災難続きの一週間。

グダグダ書くのも疲れるので省略しますが、なにか祟られてるんだろうかと真剣に思うぐらい、一度に大量の騒動が襲ってきた一週間でした(疲)
これで今年の災難は打ち止めになったことを祈りますよ本当。

厄落としというわけでもないですが、またまた部屋が以下略状態になりつつあったので、ちょっと掃除。それにしても、この前の掃除から一ヶ月持たないって我ながらどういうことだろう……(やや凹)
えーと、凹んでても仕方がないのでもそもそ掃除してたのですが、今回はついでに本棚の整理にも着手してみる。惰性購入になりつつあったりいまいち合わなかった作品を適当にピックアップして、ざっと200冊程度。うっかり読み始めて惜しくならないように紙袋に押し込んでおきましたが、さてこれをどうやって売りにいこうかなぁ。