6月4週目の購入メモ。

『恋語り 緋風の蝶』[青目京子/講談社X文庫ホワイトハート]【bk1boopleamazon
『江戸の妖怪事件簿』[田中聡/集英社新書]【bk1boopleamazon
『旋風天戯 ~悪夢は秘かにやってくる~』[瀬川貴次/集英社コバルト文庫]【bk1boopleamazon
『水滸伝 9』[北方謙三/集英社文庫]【bk1boopleamazon
『三人目の幽霊』[大倉崇裕/創元推理文庫]【bk1boopleamazon
『闇の守り人』[上橋菜穂子/新潮文庫]【bk1boopleamazon
『ぐるりのこと』[梨木香歩/新潮文庫]【bk1boopleamazon
『蛇行する川のほとり』[恩田陸/中公文庫]【bk1boopleamazon
『魔女を忘れてる』[小林めぐみ/富士見書房Style-F]【bk1boopleamazon
『赤石沢教室の実験』[田代裕彦/富士見書房Style-F]【bk1boopleamazon
『私説三国志 天の華・地の風 一』[江森備/ブッキング]【bk1boopleamazon
『私説三国志 天の華・地の風 二』[江森備/ブッキング]【bk1boopleamazon

……結局天華買っちゃった。旧版も半分以上持ってるのに。まぁでも、今回は書下ろしであとがきがあるし結果オーライってことで(←適当)

BASARA2外伝の新武将。

公式サイトで予想投票が実施中。
ここで名前が上がってる中では、剣豪将軍とかマムシ殿とか久秀が使えたら個人的にはうれしいんだけどなー。
でも、無難に三成あたりになりそうだよなー。……今回不参戦でも、名前が挙がってたら3で参戦とかないかな。
まぁともあれ、7/20の正式発表が楽しみです。

『十兵衛両断』[荒山徹/新潮文庫]

 先日小説トリッパー(朝日新聞社)誌上で無事完結した「柳生百合剣」とか『KENZAN!』(講談社)で連載中の「柳生大戦争」とか、作品を重ねるごとに「これはひどい」との評判がうなぎのぼり(?)になっていく、伝奇小説家・荒山氏の初期短編集。久々に再読したついでに、簡単に感想。

 収録されている作品5編のどれもが、控えめに言って「頭おかしいんじゃないかこの人」と思うようなトンデモ小説(←褒めてます) 初期なのでなんだかんだ言いつつまだそれほど酷くないような気がしていなくもなかったのですが、やっぱりこれでも十分すぎるほど酷かったです。どうやら最近のが酷すぎたおかげで判断基準がおかしくなっていたようですな(←しつこいですが、褒めてます)
 とりあえず、時々出てくる民明書房をうっかり信じないよう注意しつつ、朝鮮with妖術と柳生というキーワードを押さえておけば万事OKなノリで突き進むのがいっそ清々しいほど。普通こんなこと思いついても書かないだろうというぐらい馬鹿馬鹿しい設定や展開に唖然&爆笑しますが、そういう枝葉を取り払っても伝奇小説として普通に面白く最後まで飽きさせてくれませんし、ふと気がつけば次はどんな手を出してくるのかと(いろんな意味で)のめりこんでいたりするのがなんとなく悔しかったりする。
 つーか、本質的には現在個人的贔屓作家トップクラスの宇月原氏のそれと共通している部分が多々あるような気がするんですが、作品から受ける印象は何故か全く違うのは奇想の扱いというか嘘のつき方の差にあるのかな。宇月原氏は奇想をギミックとしてきちんと管理しているのに対し、荒山氏は面白いネタを思いついたらそれが暴走するに任せてるというか、まぁそんな感じ。

 作中の諸々についてネタとして笑い飛ばせるかどうかが好き嫌いの分かれ目になりそうな気もしますが、伝奇小説好きならとりあえず試してみれば、また新しい世界が目の前に広がるかもしれません。

作品名 : 十兵衛両断
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著者名 : 荒山徹
出版社 : 新潮文庫(新潮社)
ISBN  : 978-4-10-121041-4
発行日 : 2005/9/28

朝日ソノラマ解散。

各所で話題になってますが、吃驚しました。
ここのライトノベルはあまり読んでなかったのですが、コミックは結構読んでるからなぁ。
とりあえず、コミックスでは(文庫版ですが)購読してる『百鬼夜行抄』と『雨柳堂夢咄』は引き継がれるようなので一安心といった感じ。
あと、ライトノベルでは谷山由紀さんの新作を密かに心待ちにしていたのだけど、これはどうなるんでしょうねぇ。

『カナスピカ』[秋田禎信/講談社]

 「魔術士オーフェン」や「エンジェル・ハウリング」など、富士見ファンタジア文庫などで一風変わった作品を発表されていた作者氏の新作。

 どこにでもいる普通の少女・加奈と異星人によって作られた地表観測衛星・カナスピカの、偶然の出会いから始まった交流と成長、そして別れを描いた、ある意味直球勝負な青春小説。特徴的な文体はやや抑え目ですんなり読めましたが、それでも随所で「ああ、らしい表現だなぁ」と思うところもあり。
 一言で感想を言うなら、爽やかででも少し切ない、良い話でした。
 全体的には加奈とカナスピカのずれた会話ややりとりなどが楽しいものの、割と地味というか真っ当すぎるほど真っ当な話だった印象。ですが、終盤の流れがなんかいいなーという感じ。上手く表現できないんですが、手紙とかお母さんとの会話とか、好きだなぁと思います。あと、プロローグとエピローグもお気に入りです。

作品名 : カナスピカ
    【 amazon , BOOKWALKER , honto
著者名 : 秋田禎信
出版社 : 講談社
ISBN  : 978-4-06-213857-4 → 978-4-06-276681-4
発行日 : 2007/6/11 → 2010/8/12(文庫化)