失敗。

先日注文した本がなかなか届かないなーと注文履歴を確認してみたところ、うっかり一括配送にしてました。
取り寄せも何冊か含めて注文しちゃってるんだから、そりゃ届きませんわね。嗚呼、私の新刊……orz

『バッカーノ! 1705 The Ironic Light Orchestra』[成田良悟/電撃文庫]

 悪人・善人・悪党・官憲・奇人・変人・人外などなど、一癖も二癖もある連中が入り乱れて繰り広げる馬鹿騒ぎを描いた「バッカーノ!」第8弾。今回は現在メインの時代となっている1930年代からざっと230年ばかり過去に遡った、ヒューイとエルマーが出会ったころの物語。

 最近話が広がりすぎというか登場人物多過ぎで錯綜状態に歯止めが利かなくなっていた感があったのですが、今回は登場人物たちも必要最小限に押さえられて、上手い具合に最後までまとまっていた感じ。途中で「えーとこの人はこの勢力でこの人は……?」とか混乱することもなく、最後まで話そのものを楽しめました。
 内容的には、ヒューイよりもやはりエルマーの異常性のほうに目がいきました(つーか、この時点でのヒューイはまだ理解しやすいしね……) しかし、エルマーがこういう人であったからこそ彼らの友情は成立しえたんだろうなぁ。

 最後に、エルマーとモニカを「保留」と評価するヒューイですが、この先どういう交流を経て「親友」にまで評価が変わっていくのか、気になるところ。あと、不死を得る前の錬金術師の面々も登場していますが、ここから彼らがどういう経緯で同じ船に乗り込んでいくことになるのか。そして1930年代では登場していない人々の行く末はどうなるのか。その辺りが明らかになることも楽しみにしておきます。

作品名 : バッカーノ! 1705 The Ironic Light Orchestra
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著者名 : 成田良悟
出版社 : 電撃文庫(メディアワークス)
ISBN  : 978-4-8402-3910-3
発行日 : 2007/7

一応必殺2007を見る。

……で、今回の感想とか言う以前に、昔の必殺は面白かったなぁとしみじみ思うのはどうなんだろう(←時代劇関連はかなり懐古主義なヤツ)
というか、とりあえずもうちょっと俳優さんに時代劇の演技を基礎からしっかりかっちり叩き込むべきだと思う……真面目に主水周辺ぐらいしか見るところがなかった……。

『空ノ鐘の響く惑星で 外伝 -tea party’s story-』[渡瀬草一郎/電撃文庫]

 昨年完結した微量のSF要素を含んだ正統派異世界ファンタジー「空ノ鐘」シリーズ、ボーナストラック。

 読了後、「あれ、カボチャの人がメインの話は……?」と思わず呟いたのはきっと私だけではないと思いたい。
 それはさておき、感想としては普通に面白かった、という感じですね。あくまで完結後のお楽しみもしくは一部脇キャラの補完編といった趣で、あのカップル成立にこんな過程が!とかあの人にこんな過去が!とか、まぁそんな感じで楽しめました。また、各話を繋ぐ幕間からは本編エピローグ後の登場人物たちそれぞれの日常を窺い知ることができて、皆幸せそうで何よりだなぁとちょっとほんわかした気分になりました。
 個人的に一番印象に残ったのは、ベルナルフォンの過去話。他の話が明るめなものだっただけに、こういう話が来るとは思っておらず。その終幕の哀しさが胸にきました……。

 さて、あとがきによれば新作準備中だそうで。次はどんな話が読めるのか、楽しみなところです。

作品名 : 空ノ鐘の響く惑星で 外伝 -tea party’s story-
    【 amazon , honto
著者名 : 渡瀬草一郎
出版社 : 電撃文庫(メディアワークス)
ISBN  : 978-4-8402-3914-1
発行日 : 2007/7