7月4週目の購入メモ。

『身代わり伯爵の結婚』[清家未森/角川ビーンズ文庫]【bk1boopleamazon
『ヒストリエ 4』[岩明均/アフタヌーンKC]【bk1boopleamazon
『水滸伝 10』[北方謙三/集英社文庫]【bk1boopleamazon
『流血女神伝 喪の女王7』[須賀しのぶ/集英社コバルト文庫]【bk1boopleamazon
『ドラゴンキラーあります』[海原育人/中央公論新社・C☆NOVELS FANTASIA]【bk1boopleamazon
『氷と炎の歌2 王狼たちの戦旗5』[ジョージ・R・R・マーティン/ハヤカワ文庫SF]【bk1boopleamazon
『跋扈する怨霊 祟りと鎮魂の日本史』[山田雄司/吉川弘文館・歴史文化ライブラリー]【bk1boopleamazon

『ヒストリエ 4』[岩明均/アフタヌーンKC]

のちに書記官としてアレクサンドロス大王に仕えるエウメネスを主人公に、古代オリエント世界を描く大河歴史物語、久しぶりのコミックス新刊。どうでもいいけど、あまりに久しぶりすぎて表紙の娘さんが誰だったか本気で思い出せなかった……。

今巻の中心は異民族(いわゆるバルバロイ)の村を巡る戦い。エウメネスの冷徹なまでの知略が目を引きますが、それと同じくらいこれまで共に暮らしてきた村人たちとやりとりが素晴らしかったです。その集大成ともいえる、和平が壊れそうになったとき事態を収めたエウネメスを見る相手の表情(読んだ人には分かる、見開き1ページを使ったあの場面)の対比がまた良かった……。

そして、物語は1巻冒頭に戻ったわけですが。次の巻ではいよいよマケドニアとカルディアの攻防に話が移っていくのでしょうか。エウメネスがどう立ち回るのかも含めて、続きが楽しみです。…………3年以内には5巻が読めるといいなぁ…………(遠い目)

作品名 : ヒストリエ 4 【amazonbooplebk1
著者名 : 岩明均
出版社 : 講談社(アフタヌーンKC)
ISBN : 978-4-06-314460-4
発行年月 : 2007.7

『スプライトシュピーゲル II Seven Angels Coming』[冲方丁/富士見ファンタジア文庫]

 テロの脅威に晒されている都市・ミリオポリスの公安局要撃小隊(MSS)に所属する3人の少女たちの物語、第2巻。

 「オイレン」2巻と同じ事件を別視点から追った今回のスプライトも、やはり過酷な話でした。しかし、「オイレン」2巻読んだ時ほどテンションは上がらなかった感じ。2ヶ月弱の空白期間に多少熱が落ち着いちゃったかなーみたいな。内容そのものはこちらも十分濃く、結末は分かっていてもそこに至るまでの過程は十分楽しめただけに、あまり間をおかずに読めていたらなーと思ったり思わなかったり。
 登場人物では、ゲストのモリサンが渋い上に格好良すぎでした。オイレンのロシア人たちといい、泣かせてくれますよ……。あと、地味に水無月も格好良かった。彼も変態なだけじゃあないんですねぇ(←何気に酷い)
 あと、オイレン組とのわずかな接触の描写には思わずニヤリ。この次は何らかの形で彼らが会話してくれればいいなぁ。

 さて、今回の事件を経てミリオポリスはどうなっていくのか。「オイレン」と「スプライト」、それぞれの物語の次の展開が楽しみです。

作品名 : スプライトシュピーゲル II Seven Angels Coming
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著者名 : 冲方丁
出版社 : 富士見ファンタジア文庫(富士見書房)
ISBN  : 978-4-8291-1949-5
発行日 : 2007/7

『天平冥所図会』[山之口洋/文藝春秋]

人々が闇に息づく魑魅魍魎を信じ、共に暮らしていた天平時代。ある事件をきっかけに親しくなった葛木連戸主と和気広虫は、少し歳は離れているものの人も羨む仲の良さ。権謀術数を巡らす重役たちの争いに否応なく巻き込まれ翻弄されるものの、持ち前の機転や時に怨霊の力を借りて乗り越えていくのだが……。

 日本ファンタジーノベル大賞出身の作家氏の新刊。雑誌連載を大幅改稿の上に書下ろしを加えた今作はこれまでの著作といささか趣の違う、かわいい表紙イラストから連想するイメージどおりの物語でした。
 一読してまず思ったのは、「さすがに巧い」の一言のつきますね。戸主と広虫のカップルをはじめ史実の人物を登場させ、さらに史実の事件を扱いながら、それだけに留まらず「現世と幽世」という要素を巧みに用いたファンタジーにもなっています。
 登場人物ではやはり、木っ端役人ながら必要以上に権力に阿らず、自身の信念を保ち続ける主人公カップルが良かったです。様々な事件や上役たちの思惑、はては女帝の恋心に翻弄され、突き詰めていけばいくらでも陰湿になりそうな話を、あくまで軽妙に楽しませてくれたのはこの二人の性格によるところが大きいかと。つーか、「正倉院」での戸主の啖呵には惚れるかと思った。

 あまり馴染みのない時代を舞台にした物語ではありましたが、ほんのり切ない気分になるラストも含め、最後まで意外なほど楽しめました。

作品名 : 天平冥所図会
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著者名 : 山之口洋
出版社 : 文藝春秋
ISBN  : 978-4-16-326150-8
発行日 : 2007/7

BASARA2外伝新キャラ発表。

……………………………………………………。(←好き武将なのでこっそり期待はしていたけど、それでもまさか本当にこの人が来ると思ってなかったので絶句中)

はっ、失礼いたしました。えーと、BASARA2英雄外伝の新武将が発表。
無難に石田三成辺りだろうなーと思ってましたが、松永弾正と意外と玄人好みというかなんというかなところをついてきました。
どうやらNPCみたいですが、信長とか光秀とは違った方向性の極悪人キャラだといいなぁと期待してます。
……ところで、さすがに某中東暗殺教団から伝わった技とか謎の傀儡操ったりはしないよな。しないだろうなぁ……(←宇月原作品の読みすぎです)