いつのころからか鉄塔に心惹かれるようになった小学5年生の少年・見晴は、転校を控えたある夏休み、自宅近くの鉄塔にこれまで気がつかなかったプレートを発見する。そこに刻印されていた数字は「75-1」。この数字をきっかけに、見晴のささやかな冒険が始まった――
鉄塔への愛ゆえに生み出された、第6回ファンタジーノベル大賞受賞作(ちなみに同時受賞は個人的偏愛作家の一人・池上永一) 長らく絶版状態でしたが、出版社を移動しての復刊。
世のさまざまな分野・事物にはたいていファンというか愛好家というかオタクというか、まぁそういう人種が存在していると思うのですが、この小説の主人公・見晴の場合、その対象が「鉄塔」。話の内容は、見晴と弟分で2歳年下の少年アキラの二人が、自転車に乗って鉄塔を辿っていく、要約してみればただそれだけの話なのですが、これが奇妙に面白い。なんというか、描写の端々から子供の頃の視界や思考をちょっと思い出すというか。あと、マニアックな描写に分野は違えど同じオタクとしてちょっと親近感を抱いたりもする。
……まぁ、正直なところ作者氏の鉄塔への愛が滲み出すぎなのは小説としてちょっとどうかと思ったりしなくもないですが、それでも不思議なノスタルジーを感じさせてくれる作品ではあると思います。
難問。
最近積極的に知識をつけようかと考え始めた分野がありまして、まずは基礎知識をと考えたまではいいのですが。
資料は山ほどあるけど、山ほどありすぎて一体どこから手をつけていけばいいのかの判断すらできない自分にちょっと絶望。
いくらこれまでさほど強く興味を持ってなかったとはいえ、大学時代の専攻とも多少ならず関わりがある(と言えなくもない)分野なんだから限度というものがあるだろう自分……orz
えーと、凹んでても仕方がないので、とりあえずネットでその辺の情報を拾って、いくつか適当な本を読んでみよう。千里の道も一歩からというし、うん。
9月3週目の購入メモ。
『自由の牢獄』[ミヒャエル・エンデ/岩波現代文庫]【bk1 ・ boople ・ amazon】
『ばいばい、アース1 理由の少女』[冲方丁/角川文庫]【bk1 ・ boople ・ amazon】
『水滸伝 12』[北方謙三/集英社文庫]【bk1 ・ boople ・ amazon】
『鉄塔武蔵野線』[銀林みのる/ソフトバンク文庫]【bk1 ・ boople ・ amazon】
『公主帰還』[井上祐美子/中公文庫]【bk1 ・ boople ・ amazon】
『そばかすのフィギュア』[菅浩江/ハヤカワ文庫JA]【bk1 ・ boople ・ amazon】
『DクラッカーズV 追憶-refrain-』[あざの耕平/富士見ファンタジア文庫]【bk1 ・ boople ・ amazon】
『沙の園に唄って』[手島史詞/富士見ファンタジア文庫]【bk1 ・ boople ・ amazon】
『パラケルススの娘 7 ラーオ博士のサーカス』[五代ゆう/MF文庫J]【bk1 ・ boople ・ amazon】
『神様が用意してくれた場所2 明日をほんの少し』[矢崎存美/GA文庫]
人より不思議な出来事に遭遇しやすい少女・香絵。探偵事務所で事務のバイトをしている彼女が遭遇する不思議な出来事を綴った物語、第2巻。
今回の話は、香絵が偶然拾った携帯電話をきっかけに出会った、ある青年と一緒に過ごした5日間の話。1巻と同じく連作短編形式といえなくもないけど、「記憶」を軸にした物語といった雰囲気。
1作目と同様、優しさとほろ苦さを併せ持ったストーリィが良い感じ。重くなりかねない話でも、ふわりと優しく包んで仕上げてあるので、なごみつつも時々核心部分を誤魔化されたような気分になったりした。本筋の部分は、ゲスト(?)の青年・学との交流が良かったですね。香絵と学の「再会」あるいは「出会い」で幕を下ろしたのがなんともにくい演出です。あとはとりあえず、グミがいちいちかわいすぎてどうしようかと思いました(←犬好きな人)
「ぶたぶた」シリーズは大好きで続きが楽しみなのは言うまでもないですが、このシリーズもまた1年後ぐらいに新作が読めるかもなーと思うと、それもちょっと楽しみになりますね。
メインPC帰還。
……いや、数日前には戻ってきてたのですが。
完全にまっさらな状態で戻ってきたので、それからWinのアップデートやらあれこれインストールしていたソフトの再インストールやらをぽちぽちとやっておりまして。
で、ようやくほぼ故障前の状態に戻ったかなーという感じ。
まだほかにもいろいろインストールしてた気もするけど、思い出せないってことは少なくとも最近は使ってなかったからまぁいいや(適当)
ああそうだ、年賀状用の住所録を再作成せねば……うぅ、考えるだけでうんざりする……