『遠まわりする雛』[米澤穂信/角川書店]【bk1 ・ boople ・ amazon】
『有頂天家族』[森見登美彦/幻冬舎]【bk1 ・ boople ・ amazon】
『アイハヌム 2007』[加藤九祚編著/東海大学出版会]【bk1 ・ boople ・ amazon】
『秘曲 笑傲江湖5 少林寺襲撃』[金庸/徳間文庫]【bk1 ・ boople ・ amazon】
『バッカーノ!2002【A Side】 Bullet Garden』[成田良悟/電撃文庫]【bk1 ・ boople ・ amazon】
コミック三国志マガジンWeb配信で復活。
火鳳燎原は台湾版を購入継続してるのでまぁこの際いいとして。
佐々木泉さんの作品だけは捨てがたかったので読みましたが、どうにもボリュームが足りない。この先も細切れ状態で進んでいくのなら、これも単行本化まで待ったほうがいいかなー。……単行本化されるのか不安はあるけど(←また不吉なことを……)
『よつばと!7』[あずまきよひこ/電撃コミックス]
元気いっぱいの女の子・よつばが、とーちゃんをはじめ周囲の大人と過ごす日常を描いたシリーズ、第7巻。
風香の友人しまうー初登場。なんというか、「ああ、風香の友達って感じだよな……」と妙に納得してしまうキャラでした。
あと、牧場編で爆笑。この漫画でこういう笑い方するとは思わなかった。よつばととーちゃんとジャンボとやんだの組み合わせが絶妙。そして相変わらずのよつばとやんだの攻防(?)も楽しい。つーか、やんだって何のかんの言いつつ良い奴だと思う。
作品名 : よつばと!7 【amazon ・ boople ・ bk1】
著者名 : あずまきよひこ
出版社 : メディアワークス(電撃コミックス)
ISBN : 978-4-8402-4053-6
発行年月 : 2007.9
『ばいばい、アース I 理由の少女』[冲方丁/角川文庫]
復刊する復刊するといわれて早数年、ようやく文庫化された冲方氏の初期作品。以前作者のサイトだかどこだかで「ハイデッガー読んでこの話を書こうと思った」という内容の文章を見たときは、この人何考えてるんだろうと思いました(褒めてます)
簡単に内容をまとめると、様々な特徴を備えた種族が暮らす世界で、いかなる種族の特徴ももたない「のっぺらぼう」の少女ベルが、「唸る剣」(ルンディング)と己の技量を頼みに、己の由来を探す旅に出るまでの物語。
この巻に収録されている部分はまだ序盤も序盤なので、登場人物たちや世界設定の顔見世という要素が強目。初っ端からこの世界を表現する造語&ルビの嵐が説明もなく溢れかえってるので戸惑う部分もあるかもしれませんが、それに関しては読んでるうちに慣れる(多分)ので大丈夫なはず。段々自分なりのイメージが作られてくるのが逆にいいかも。
派手な戦闘場面が多いこの作品ですが、この巻の中で一番の見せ場になってるのはやっぱり第3章の死闘ですね。絶望的な状況に追い込まれてから、生き残った〈正義〉と〈悪〉の連合軍の反撃は凄まじいの一言。また、ここで剣楽に参加する面々が揃いも揃って格好良いんだよなぁ。
さて、ベルとアドニスの心に大きな哀しみを残しながらも、その死闘は幕を下ろしたわけですが。この先ベルは「剣の国」の試練を乗り越えて「旅の者(ノマド)」になることができるのか。彼女が「理由の少女」と呼ばれる由縁、「旧き擬神と楽園の民との戦い」等、まだ多くの謎を秘めたまま物語は続きます。
独り言。どうでもいいけど、表紙のベルと「唸る剣(ルンディング)」のイラストが個人的イメージとかなり食い違っていてどうにも違和感が……。この分だと、残り3冊でイラスト化される登場人物たちにもきっと違和感を持つだろうなぁ。