『おかえりの神様』[鈴森丹子/メディアワークス文庫]

人の世を気ままに放浪している根無し草の山の神(外見は狸)と川の神(外見はビーバー)。しばらくぶりに東京のとある街角で再会した二柱の神様が、暇なら手伝ってくれと縁結びの神様に頼まれて縁結びに一肌脱ぐ、というお話。

神様、と言っても神通力を使って問題を解決してくれるわけではなく、気ままに振る舞う神様たちとそれぞれに縁を持った男女4人が、彼らと話をするうちに自分を省みたり一歩踏み出したりする、という展開。力強さや威厳はないけれど、そこにいるだけで気が休まって不思議と心強くなる、愛らしくて憎めない神様が良い感じでした。もふもふは正義。
人間たちの恋模様は、ちょっと関係狭いな?と思わなくもなかったですが、まあこれはこれで。4話目主役の布袋さんは、好き嫌い別れそうだなあと思った。

読んでてほのぼのするというかにこにこしてしまうというか、とにかく和む話でした。続編が出るといいなあと思ってたらつい先日発売されたのはちょっと嬉しかったです。

作品名 : おかえりの神様
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著者名 : 鈴森丹子
出版社 : メディアワークス文庫(KADOKAWA)
ISBN  : 978-4-04-892189-3
発行日 : 2016/6/25

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