かつて恩を受けた瓜二つの姫君シレイネの身代わりとして敵国に輿入れすることになったフェルディアが目指せ円満離婚!と策略家として名高い夫(仮)クロウ相手に奮闘する(?)ラブコメ劇第3巻。
今回は、国内を騒がせる呪毒の材料である夕輝晶の産地をフェルとクロウが訪問することに。少数民族イル族の人々が生活を営む地であるそこは、クロウにとって因縁の地で……ということで、クロウの過去話を交えつつ、夕輝晶を密輸している犯人を探す展開でした。
なんというか、ラスボスというか最大の難関はシレイネ姫なんだろうけど、クロウの父上・母上もかなりのアレさ加減だよな、と遠い目に。一方、初登場のクロウの兄にして皇太子のジルフォード。一見ただの変態さんかと思いきや、皇太子としては間違いなく有能。敵に回れば恐ろしい事この上ないだろう彼は、いい位置づけのキャラだなぁと思いました。
ラブ方面では、クロウとフェルの関係がじわりと進展。フェルもとうとう……だけど、身分の差もあるし本当の花嫁は「シレイネ」なんだし、すんなりまとまりはしないんだろうなぁ。この先彼らの関係がどうなっていくのか、気になるところです。あと、前巻に引き続いて示されたフェルの特殊能力(?)についてはこのまま次巻で素直に明かされることになるのかもう一波乱あるのか、こちらも注目してます。
さて、次は姿を消した「あのお方」が直接乗り込んでくるのか、それともまた別方面から攻めてくるのか。4巻発売が待ち遠しい限りです。