かつて恩を受けた瓜二つの姫君シレイネの身代わりとして敵国に輿入れすることになったフェルディアが目指せ円満離婚!と策略家として名高い夫(仮)クロウ相手に奮闘する(?)ラブコメ劇第2巻。
今回は、フェルとクロウが仲良く(?)離婚をかけた勝負を繰り広げていた最中、「冬至の試練」にかこつけてフェルの育ての親である修道院長ガウェインが襲来!というわけで、姑(※男です)と仮夫のバトルも同時進行することに。
フェルにとって一番大事な家族であるガウェインにもやもやして、さらにフェルの口走った嘘にぷっつんきての壁ドンっ!がとても美味しかったです。とてもとても美味しかったです。そのあとのフェルの容赦ない反撃も含めてあのシーン大好き(笑) あとは、目が死んだ→自制が切れたのコンボもにやにやにやにや。フェルにべたぼれながらSな態度に出てしまう旦那様&クロウに惹かれつつもまだ帰りたいが勝る上に微妙にずれてるフェルのほどよくすれ違ったやりとりは、実によいラブコメでした。ゲスト(?)の院長先生のキャラもまたよかった。お姉言葉にはそんな事情が、とか、フェルトの絆とか。彼が発したクロウは聞こえなかったあの言葉は読者としても「そりゃもっともだ」と思うところなので、そのあたりの解決法が用意されているのかなーなどと気になったりもした。
で、最後になって今回の一件の黒幕と思しきお方の姿が……フェルの印象よりもクロウの印象のほうが実像に近そうな感じですねぇ。フェル自身にも何かありそうなほのめかしもあったし、次はどんな展開が待っているのか気になるところです。