『プリンセスハーツ ~これが最後の恋の巻~』[高殿円/小学館ルルル文庫]

 大国パルメニアを征服するという目的のため手を組んだ仮面夫婦と主従の戦いと、関係の変化を描くシリーズ第9巻。今巻から最終章開始ということで、いろいろ謎が明らかになったりさらに深まったり。

 らぶ方面では、今回は夫婦別行動ということで前巻ほどあからさまにニヨニヨする場面はありませんでしたが、随所でそのらぶらぶぶりは見せつけられた気がします。……それにしても、あそこで「密接」という単語が出てくるあたりが実にジルだよなぁ(笑)
 話の本筋絡みでは、ママ・クリスの謎が明らかに。それと同時に明らかになったハクラン王の人となりは、これまで思っていたよりも随分と深かった……とりあえず彼は猫さんと幸せになるといいと思う。あと大きいところでは、オズマニア王とその息子との一応の決着かな。親子揃ってうざ……と思いだしていたところにジルの策略がきれいに決まったので、とてもスカッとしました。オースはまぁ、これからいろいろ頑張れ(適当)

 さて、シングレオ騎士団を掌握し本格的にパルメニア攻略に乗り出したルシード。そして、数々の謎と対峙するため「墓場」へと向かうジル。果たして夫婦の戦いの行方がどうなるのか。あとがきによればメリルローズもいよいよ動き出すらしいですし、先の展開が気になるところです。

作品名 : プリンセスハーツ ~これが最後の恋の巻~
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著者名 : 高殿円
出版社 : 小学館ルルル文庫(小学館)
ISBN  : 978-4-09-452179-5
発行日 : 2010/11/26

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